これぞアメリカン・ハードロック!『モントローズ』がカッコイイ!
- 2019/01/17
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錚々たるメンツで構成されていた!
1973年にデビュー。
活動期間は約3年と決して長くはありませんが、多くのハードロックファンを唸らせたバンドが『モントローズ』です。
モントローズの中心メンバーは、ギタリストのロニー・モントローズ。
メンバーには、後にヴァン・ヘイレンに加入することになるボーカルのサミー・ヘイガー、ホワイトスネイクでも有名なドラマーであるデニス・カーマッシという、錚々たるメンツが!
モントローズを聴けば、古き良きハードロックの黄金期が鮮やかによみがえり、彼らが持つ豊かな才能に感動すること間違いなしです!
ファーストアルバム「Montrose」の衝撃
全編にわたって、「これぞハードロック!」というサウンド。
リリースされた当時としてはインパクト大なこのサウンドも、今聴くと古い印象が否めませんが、それがまたイイんです!
70年代のハードロックが好きな人にはたまらないアルバムでしょう。
日本では2枚目のアルバム「PAPER MONEY」が先にリリース
色んなタイプの曲が入っているので、一貫性はないものの、試行錯誤している感じやファーストアルバムにはない新たな方向性が垣間見える、面白いアルバムになっています。
ミディアム・テンポが中心なので、ハードロックファンのなかでも好みが分かれるかもしれません。
他にも「WARNER BROS.PRESENTS」「JUMP ON IT」、そして1987年の再結成時にリリースしたアルバム「MEAN」があり、どれも一聴の価値があります!
ロニー・モントローズというイカした男!
モントローズの中心人物であるロニー・モントローズは、アメリカ・サンフランシスコ生まれ。
幼いころにコロラド州に移り、16歳という若さで家を出ています。
1969年にバンド「Sawbuck」を結成。
シンガーソングライターであるヴァン・モリソンが発売したアルバム「テュペロ・ハニー」に参加したこともありました。
その後は、短期間ではありますが、アダルト・コンテンポラリーを代表とする歌手ボズ・スキャッグスのバンドに参加する等、キャリアを着々と積んでいきます。
モントローズはわずか3年で解散となりましたが、1979年に新しいバンドを結成する直前にソロアルバム「OPEN FIRE」をリリース。
モントローズ時代のハードなサウンドもカッコよかったのですが、OPEN FIREはハードさを抑えたインストゥルメンタル・アルバムになっていて、ギターサウンドも彩り豊か。
魂のこもった「泣きのギター」もあり、ロニー・モントローズという男の才能にただただ圧倒されます!
モントローズファンも必聴の「10×10」
2012年、ロニー・モントローズは長年患っていた鬱病が原因で自ら命を絶ち、その人生に幕を下ろしました。
当時はまだ64歳という若さだったのもあり、「もう、ロニーの新曲が聴けないなんて…!」と絶望していたファンも多かったとは思いますが、なんと2017年に最新作がリリースされています!
意思を受け継いだリッキー・フィリップスが未完成のままだったアルバム「10×10(テン・バイ・テン)」を仲間とともに仕上げ、発売にこぎつけたのです。
同アルバムは、曲ごとにシンガーとリード・ギタリストが参加していて、時代を築き上げてきたビッグネームも!
「Color Blind」では、TOTOで有名なギタリストであるスティーヴ・ルカサー、かつてモントローズで活動を共にしていたボーカルであるサミー・ヘイガーが参加。
他にも、MR. BIGのエリック・マーティンやY&Tのデイヴ・メニケッティ、AEROSMITHのブラッド・ウィットフォードなど、知る人ぞ知るメンツがズラリ。
これはもう胸アツすぎて、言葉になりません!
叶わないとはわかっていても、この完成したテン・バイ・テンをロニーに聴いてほしい…!と思ってしまいますね。
モントローズのファンはもちろん、1970年代のミュージックシーンを愛する人なら、懐かしさとともにグッとこみ上げてくるものがあるはずです。