メタリカや人間椅子をも虜にしたバンド『バッジー』
- 2019/01/13
- ライフスタイル・娯楽
- 480view
- 芸能/音楽
- バンド
- メタル
- 海外
- 趣味
- 音楽
ヘヴィメタルバンドに多大な影響を与えた「バッジー」
グレートブリテンおよび北部アイルランド連合王国を構成する国の1つである“ウェールズ”で生まれたバンド「バッジー(Budgie)」。
バッジーはまさに知る人ぞ知るバンドであり、ヘヴィメタルバンドの代表格「メタリカ」や、今もコアなファンが多い日本のロックバンド「人間椅子」も、バッジーのファンとして有名です。
メタリカは、バッジーの「ブレッドファン」や「クラッシュ・コース・イン・ブレイン・サージェリー」をカバーしたことがあり、バッジーのメンバーがメタリカのウェールズ公演に訪れたこともありました。
人間椅子がブレッドファンをカバーした際には、オリジナルの日本語の歌詞をつけて「針の山」というタイトルで発表。
ゴリゴリのハードロックサウンドと3ピースバンドとは思えない迫力が圧巻で、「本家にも引けを取らない」と評価している人も少なくありません。
また、青森ローカルのテレビ番組「人間椅子倶楽部」では、英語の歌詞で「ガッツ」のカバーを披露したこともあります。
他にも、アイアン・メイデンやヴァン・ヘイレン、サウンドガーデンといった錚々たるメンツが、バッジーの楽曲をカバー。
これらの事実からも、バッジーの音楽性が当時としては革新的であったことや、後のロックシーンにも多大な影響を与えたことがわかりますね。
ブラック・サバスと同じプロデューサーでデビュー
バッジーは1968年に結成され、初期のメンバーはベース・ボーカルのバーク・シェリー、ギター・ボーカルのトニー・ボージ、ドラムのレイ・フリップスの3人。
ファーストアルバム「バッジー」のプロデューサーを務めたのは、オジー・オズボーンがいたことでも知られているロックバンド「ブラック・サバス」のプロデューサーでもあるロジャー・ベインです。
メンバーチェンジを繰り返しながらもアルバムをリリースし続け、1980年代には「初めて“鉄のカーテン”を超えたヘヴィメタルバンド」としてポーランドで有名になり、オジー・オズボーンのツアーサポートを務めたこともありました。
バッジーの魅力
1970年代のハードロックといえば、ブルース色が強かったのですが、バッジーは当時としては珍しくブルース色がさほど感じられません。
それに加えて、あの独特のヘビィなサウンドと、センスのあるリフ。
当時としては、かなり新しいタイプのバンドだったと言えます。
後のヘヴィメタルバンドに大きな影響を与えたのも頷けますね。
ただ、商業的に大当たりしたことはないので、バンドや曲の知名度はそんなに高くありません。
リフがキャッチーな曲もあるので、日本人にもウケそうな感じではありますが…。
バッジーのことを知らなかったという方は、ぜひ一度聴いてみてください!
バッジーといえば、セキセイインコ
アルバムのジャケットには決まってセキセイインコが描かれているのですが、これには理由があります。
バッジーというバンド名は、セキセイインコの意味を持つ「バジュリガー(budgerigar)」の口語が由来。
アルバムのジャケットごとにさまざまなセキセイインコが描かれていて、「バンドリアー」では武器を持って馬にまたがり、「イン・フォー・ザ・キル」では鷲のようにキリリとした表情で羽を広げている等、ユニークなジャケットになっています。
近年の活動
2006年にはイギリスツアーを行い、同年の11月7日には新作「You’re All Living In Cuckooland」をリリースしています。
2010年には東欧のツアーを予定していましたが、バーク・シェリーが入院したことで中止に。
2016年には、1979年に加入したギタリストのジョン・トーマスの訃報がメンバーのFacebookで伝えられました。
バンドとしての活動は、ストップしているのが現状です。
ファンとしてはメンバーの健康を願うばかりですが、新曲を待ちたい気持ちも。
どうか、嬉しい知らせがありますように…!