ナンバープレートにまつわる面白いトリビア
- 2018/08/13
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日本で欠番になっている、ナンバープレートとは?
ご当地ナンバープレートとか、東京オリンピックナンバープレートとか。
今まで画一的なデザインしかなかった、日本のナンバープレートがずいぶん華やかになり始めましたね。車だけでなくナンバープレートのデザインまで、自分のお気に入りのものにすれば愛着ひとしおとなることでしょうが、思えばそのスタートは平成11年に始まった希望ナンバー制度。
希望ナンバー制度とは、通常、登録順に振り分けられるナンバーを、5,000円ほどを別途支払うことで、好きな番号で登録することができるというもの。「1」とか「8」とか「7777」とか、人気ナンバーは抽選になっているのはご存知だと思うのですが、逆に欠番になっているものもあるというのはご存知でしょうか?
それは「49」という「死苦」を連想させるナンバー。なん
通常の登録では、絶対に振り分けられることがない仕組みになっていますから、希望ナンバーで選ばない限り「49」は付けられないということに。他の人とはかぶりたくないならばオススメになりますね。
そういえば、私・アントニオ犬助が自動車業界にいたときに、お客さんのナンバーを取得したら、偶然「893」を振り分けられたということがあり、これが強面の非常にややこしいお客さんのものでしたから、どえらい事態に……犬助が自動車業界を後にした原因の一つとなりました。
どうせなら「49」だけでなく「893」とか「931」とか「4545」とか、ややこしそうな番号すべてを欠番にしてくれればよかったのに。ちなみに、これらの微妙なナンバーを避ける方法は、希望ナンバーを申し込むしかありません。
世界一高額な、ナンバープレートとは?
そんな希望ナンバーを、アメリカなど英語圏では「バニティ・プレート(vanity plate)」と呼ぶのですが、当然ながらすでに使われているものと同じナンバーは使うことができません。加えてこれらは、日本と異なり誰かが所有するものだったりしますから、人気のナンバーがオークションで高額で落札されて、しばしば話題になったりするものです。
現在ギネスブックにも掲載されている、もっとも高額なナンバープレートはドバイのオークションで落札された「1」。価格は日本円で14億3,000万円といいますから、うーん、といった感じです。
その点、日本では「1」のナンバープレートを付けるのに費用は希望ナンバー費用しかかかりませんから良心的。もっともそれが当選するまで、相当な時間がかかったりするのですが。
あのデロリアンについていた、ナンバープレート
そんなバニティプレートで印象的に残っているものといえば、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャー」で登場したタイムマシン「デロリアン」に取り付けられていたもの。
1955年から1985年へタイムスリップが間一髪で成功した際に、炎の轍の真ん中でデロリアンから外れたナンバーがクルクル回っていたシーンを覚えていらっしゃる方も多いことでしょう。
そんなナンバーに刻まれていた文字は「OUTATTME」=「out at time(時間を越えて)」という洒落たものだったのですが……あんな英文字ばかりのナンバープレートができるものなのか? と思い調べてみると、映画公開当時の1980年代・カリフォルニアで選択できるナンバーの文字は最大で7けた。「OUTATTME」では文字数が足らない上に、すべて英文字というのは当時は難しかった様子。映画内の創作、ということです。
2015年のナンバープレートはバーコード?!
それでは、現在のカリフォルニアのナンバープレートの制度はどうなっているのか? というと、すべて英文字を選択することが可能な上に「♡」など一部の絵文字の選択も可能となっています。しかし、最大の文字数はやはり7けた。
今でも「OUTATTME」をつけて走るのは難しい……というか、このナンバーがオークションにかけられたら、とんでもない価格になりそうですね。
そんな、バック・トゥ・ザ・フューチャーの続編「2」「3」では、2015年から来たデロリアンのナンバープレートはオレンジ地にシルバーのバーコードという近未来的なもの。
現代は年代では、とっくに映画の世界を飛び越えてしまいましたが、ナンバープレート自体は1980年代から、それほど進歩はしていません。もっと、デザイン的にカッコいいナンバープレートになれば、若者の車離れを食い止める一因にもなりそうなのですが。