ランボルギーニとフェラーリのエンブレムの秘密って知ってます?
- 2018/04/11
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ランボルギーニのエンブレムの由来
イタリアの高級スーパーカー「ランボルギーニ」のエンブレムといえば、牛のマークです。日本でのランボルギーニは、カウンタックで一躍有名になった記憶がありますが、エンブレムまで気にしてチェックしていたオヤジ「当時は少年?」がどれくらいいたかは不明です。ちなみに、この牛は猛牛だそうです。
さて、ランボルギーニが初期に手がけていたのは、スーパーカーとは程遠いトラックやトラクターでした。こうした事業で成功し、大金持ちになったランボルギーニ(人名)は、やがてフェラーリを愛用するようになります。ところが、このフェラーリは故障がちだったそうで、いざ修理を試みたところ、ナント!自社のトラクターと同様の部品が使用されており、しかも価格は10倍もするという現実を目の当たりにします。
このあたりは、諸説あるランボルギーニのエンブレムの由来でもほぼ共通している物語のようです。
そして、ここからが各説で異なります。
その1.この現実に激怒したランボルギーニが、フェラーリではなく自分が優秀なスーパーカーを作る!と決意し、フェラーリの跳ね馬に対抗するエンブレムにした。(激怒した部分がない説もあります)
その2.この部品が10倍の値段で売れるなら、うちも算入すればビッグビジネスになると算段して乗り出すことになり成功した。エンブレムの猛牛は、きっかけとなったフェラーリへの対抗心もあった。
その3.フェラーリの故障や10倍の価格が事実だとしても、その話とエンブレムの決定にはなんの関係もなく、単に牛を用いただけ。牛を用いた理由にも、星座からとったなど諸説あり。
いずれにしても、ランボルギーニが優秀なメカニックでありビジネスマンであったことがうかがえます。技術と経営が両立しないケースが多いことを考えると、うらやましい限りです。
フェラーリのエンブレムの由来
さて、あてつけにしろ、対抗心にしろ、ランボルギーニにロックオンされた?フェラーリのエンブレムは、ご存知「跳ね馬」です。F1ファンのオヤジには昔からおなじみの赤い跳ね馬の由来ですね。
そのフェラーリのエンブレムの由来はどうでしょうか。
当然ですが、こちらはランボルギーニより先ですので、ランボルギーニとはなんの関係もありません。
この跳ね馬のデザインそのものは、フェラーリのオリジナルではなく、第一次世界大戦において、イタリア空軍のエースパイロットが、自身の乗機に描いていたものが原案になっているといわれています。なぜ、このパイロットが跳ね馬の絵を描いていたのかについては、複数の説があるようですが、フェラーリのエンブレムの由来とは別の話ですので、深く追求することはやめておきましょう。
それにしても、戦闘機に描かれていたデザインを採用しても文句をいわれないのは素晴らしいことです。イタリアでは、そこに軍靴の音を聞く人がいないのでしょうね。
さておき、実はフェラーリのエンブレムと浅からぬ?縁を持っているのはランボルギーニだけではないという事実をご存知でしょうか。ナント!跳ね馬といえば、ポルシェも跳ね馬だったのです。
ただ、ポルシェの跳ね馬は、中央に小さく配置されており、形もフェラーリの跳ね馬とは異なるようです。しかし、これは同じ馬だと主張する説もあります。そもそもポルシェの跳ね馬はドイツのシュツットガルト市の紋章であり、前述のイタリア軍パイロットがドイツ機を撃墜した印として機体に描いたものと同じだというものです。
図らずも、ここで追求をやめたはずの機体に描いた理由が判明?
いや、シュツットガルト市の跳ね馬と機体の跳ね馬はあまり似ていませんが…。そっくりに描けなかっただけなのか、関係ないのか判然としませんね。昔は似ていたのかもしれませんが。
ただ、真偽はともかくとして、こうしたつながりに思いを馳せるのは楽しいものです。