体力の衰えを補う強力な味方「アミノ酸」の役割とは?
- 2017/03/16
- ヘルスケア
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体力の衰えとアミノ酸の関係
よく、年を取ると「体力が衰える」という表現をしますが、具体的にはどういう状態を指すのでしょうか。「疲れやすくなった」「寝ても疲れやだるさが抜けない」といった疲労回復速度の衰えを指すこともありますし、「肉体作業やスポーツなどを続けられる時間が短くなった」という筋持久力やスタミナのことを指す場合もあります。
実は、体の衰えや疲れの回復には「アミノ酸」が大きく関係しています。よく「運動のあとにはアミノ酸」というフレーズを耳にしますが、スポーツをする人にとっては馴染みが深い言葉かもしれません。ここでは、このアミノ酸が「体力の衰え」や「疲れの回復」を担うというお話をします。
そもそもアミノ酸とは何か
そもそもアミノ酸とは何でしょうか。一言でいうとアミノ酸は「タンパク質のもと」といえます。たまに、
アミノ酸を「ビタミン」や「ミネラル」などに近いものとイメージする人もいますが、全く異なります。確かに、タンパク質と聞くと、「肉や大豆」など、筋肉など体を構成する「素材」を思い浮かべがちです。アミノ酸のことを、タンパク質=肉というイメージで認識している人は少ないでしょう。どちらかというと、ビタミンやミネラルなど、植物性の栄養素を思い浮かべるのではないでしょうか。
タンパク質を摂ると、体内で アミノ酸に分解されますが、大豆や肉など、食品からタンパク質を摂るということは、同時にアミノ酸を摂取しているということになります。
繰り返しますが、タンパク質はアミノ酸で構成されています。まずはこの事をよく覚えておいてください。
タンパク質は20種類のアミノ酸で構成されている
アミノ酸は、自然界に500種類ほど存在しますが、そのうち人間の身体に必要なアミノ酸(タンパク質を構成するアミノ酸)は、「全部で20種類」です。そもそも、人間の身体の約60%は水、20%はタンパク質で出来ており、残りは糖質やミネラル、脂質などで占められます。
そのタンパク質を構成するのがアミノ酸という訳です。体重60㎏の男性の場合、12㎏がタンパク質=アミノ酸でできているということになりますが、カラダの維持にあたって、非常に重要な役割を担っていることが分かります。
体力に関係する必須アミノ酸BCAA
先ほど、体内で働くアミノ酸の種類は約20種類あると説明しましたが、その20種類のうち9種類が「必須アミノ酸」と呼ばれており、何故「必須」なのかというと、この9種類は「人間が体内で自ら作り出せないアミノ酸」だからです。そのため、健康的な体を維持するには食品などから必須アミノ酸を摂取する必要があるのです。因みに9種類の必須アミノ酸は「バリン、ロイシン、イソロイシン、スレオニン、メチオニン、トリプトファン、リジン、ヒスチジン」で、それぞれが様々な働きをします。
そして、必須アミノ酸の中でもさらに重要なアミノ酸が「BCAA(バリン、ロイシン、イソロイシンの3つを含む)」と呼ばれるものです。BCAAは、持久系アミノ酸とも呼ばれ、運動時のパフォーマンスに大きな影響を与えます。人は筋肉を動かすことによって血液中のBCAAを消費しますが、無くなると次に筋肉(タンパク質)からBCAAを消費するため、タンパク質であるBCAAが失われると、当然、筋肉が損傷したり、運動パフォーマンスが低下します。これが「疲れ」の正体です。
アミノ酸をサプリメントで摂る理由
では、体力の衰えを補うためには「たんぱく質」を摂ることが考えられますが、実は、タンパク質が胃や腸でアミノ酸に分解されるまでには時間がかかります。そのため、疲れを早く回復させたり、疲れないためには、直にアミノ酸を摂る必要があります。サプリメントで摂れば、吸収も早く、スピーディな体の回復が可能となるほか、余分なカロリーを摂らずに済みます。
普段の食事から必須アミノ酸は摂れますが、体力の衰えを感じている男性や、疲れやすい男性は、サプリメントなどからBCAAを積極的に摂ることをおすすめします。