男のデジタル時計を、ジェームス・ボンド先生に学ぶ

  • 2019/01/06
  • ファッション
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  • アントニオ犬助
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男のデジタル時計を、ジェームス・ボンド先生に学ぶ

1980年前後はデジタル派だった、ジェームス・ボンド

一流品で身を固め、高級車を乗り回し、仕事にも女の子にもめっぽう強い。
「男の鑑」といえばジェームズ・ボンドですよね。そんなボンド先生の時計と聞いて真っ先に浮かぶのは、第1作で身に着けていたロレックス「サブマリーナ」Ref.6538でしょうか。それとも、最近の作品で使用しているオメガ「シーマスター」シリーズでしょうか。
いずれにせよ高級な時計を着けているイメージがあるものです。

ところがボンド先生は、必ずしも高級時計ばかりを好んでいるわけではありません。特に70年代の中ころから80年代の始めまで、ロジャー・ムーア氏演じる先生が身に着けているのは、セイコーのデジタル。意外とチープなものでも大丈夫なのですね。

 

レトロフューチャー感が新鮮な一本

それら「ボンド・モデル」の中でも出色なのは、1983年公開の13作目「オクトパシー」で使用していたセイコー「デジボーグ」こと「G757-5020」。通常の時間表示、アナログ式の秒表示、機能表示の3つに分割されたダイヤルは今見ても新鮮。発売されていた当時は、何ともいえない近未来感があったものですが、今では一周してレトロフューチャー感を醸す一本。劇中では秒表示の部分がレーダーになっていた記憶があります。

「これ、ほしい!!」改めて物欲がわいた私、アントニオ犬助。さっそく「ヤフオク!」で調べてみたところ、2万円台というのが落札相場。決して高くはないのですが、修理すればよみがえる公算が高い機械式の時計と違い、液晶部分がダメになってしまったら終わりの35年ほど前のデジタル時計に手を出す勇気はありません。

と思って色々と見ていたら、あるんですよね、良く似た時計が。その名はカシオ「AE-1200WHD-1A」、左上にアナログ式の秒表示もあれば、なぜか世界地図までデザインされているというカッコよさ。ケースには「WORLD TIME」と誇らしげに刻印されていますから、タイムゾーンも表示できるはず。10m防水も付いていますから、実用性も充分なのです。
そして、うれしいのが価格。これだけかっこよくても、Amazonで3,190円(送料込み)といいますから、ええ思わず購入してしまいましたよ。

 

コピー品もカッコいい、元祖デジタル腕時計

続いて印象的だったのが、1973年公開の8作目「死ぬのは奴らだ」で身に着けているハミルトン「パルサー」。これは世界初のデジタル腕時計、漆黒のダイヤルに浮かび上がる赤色LEDの表示が、これまたカッコいいんですよね。と思って調べてみると、当時モノの現在価格は美品で10万円弱、これにも手を出す勇気はありません。

と思ったら、あるんですよね、数1,000円のコピーモノがたくさん。加えて、本家ハミルトンも「パルソマティック」なる名称で2010年ごろに復刻、ローターを腕の動きで回転させることで発電、液晶を表示させるという小洒落たギミックも楽しそうです。

 

腕時計でハズすならば、デジタル腕時計

パンツのすそが短かったり、スーツかなと思ったら伸縮性のある生地で造ったセットアップだったり、長財布ではなくミニ財布が流行ったり。近年のファッションのキーワードは「ヌケ感」や「ハズし」ということになっています。隙なく全身をバッチリ固めるというのは、敬遠される傾向にあるのですね。

ならば、腕時計でハズしてみるのにデジタルはどうか? というのが時計好きの犬助からの提案。しかも、上にあげたものはボンド先生も着用したモデル、男の鑑のお墨付きだったりするのですから、ハズしすぎることもないでしょう。

そして今、届いたカシオ「AE-1200WHD-1A」を着けてみたのですが……ええ、同じ「チプカシ」といえど「A158WA-1」ほどチープではありません。袖口からのぞく様子も、なかなかオシャレではないでしょうか。ということで、ボンド風デジタル時計は、しばらく犬助のヘビーローテーションになりそうなのです。

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アントニオ犬助
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みんなに嫌われるジジイを目指して、日々精進中!!
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