将来性のある国はキューバ!?経済自由化でさらに成長加速の予感
- 2019/03/07
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キューバが大きく方向転換へ!?
キューバにどんなイメージを持っていますか。「キューバ革命」や「キューバ危機」のイメージがあり、社会主義国家という認識が強いと思います。しかし、実はキューバの体制は大きく変化をし始めているのです。
どんな体制変化なのかと言えば、市場経済を認めて経済自由化を促進するという体制に生まれ変わろうとしているのです。これが成功すれば、今後キューバはさらなる経済成長を遂げる可能性があります。
それだけに、キューバには目が離せません。そこで今回は、キューバの経済自由化の動きや今後の課題などについて紹介していきます。
キューバは経済自由化へ舵取り!
キューバの経済自由化への動きは、どんどん進んでいます。2019年2月24日、キューバでは憲法改正案への賛否を問う国民投票が実施されました。この改正案では、共産党の一党支配はそのまま温存しながら、市場経済と国民の私有財産を正式に認めるという内容です。
この国民投票の結果ですが、約87%が賛成だったことをキューバの選挙管理当局は発表しています。これにより、キューバでは市場経済が導入され、経済自由化が進んでいくとみられているのです。経済体制が変わるため、今後のキューバの成長には期待することができます。
キューバの経済自由化で経済成長の予感!
キューバが経済自由化に舵を切ったことで、今後の経済成長が期待することができます。2014年にキューバは新外国投資法を発効しており、外国投資の保護や外国投資に対して特別税制などを規定した法を整備しています。このように、外資誘致に積極的に動いているのです。
しかし、これまでキューバは社会主義経済で閉鎖的でした。そのため、不安要素が大きく、発展途上で魅力的であるキューバですが、投資には敬遠していたのです。だが、今回の憲法改正によって経済自由化が進んだことで、より投資しやすい環境になったと言えます。それだけに、今後はさらに経済発展が加速していく可能性が高いのです。
キューバの今後の課題!
<アメリカの経済制裁>
キューバの今後の課題の1つが、アメリカの経済制裁です。アメリカは、キューバに対して経済制裁を加えた状態を維持しています。オバマ政権では、国交が回復して制裁緩和に動きました。
しかし、トランプ氏が大統領に就任し、再びキューバに対して厳しい姿勢を示しており、キューバへの制裁強化をしています。キューバとしては、アメリカの経済制裁が緩和されれば、さらに経済成長が見込めるはずです。それだけに、経済制裁を解除させることが、キューバにとっては課題と言えるでしょう。
<ベネズエラとの関係による危機>
キューバにとって、ベネズエラとの関係はとても重要となっています。実は、キューバにとって最大の貿易相手国はベネズエラであり、原油を輸入しているのです。しかし、ベネズエラは原油価格の低下や政治腐敗などで経済は悪化の一途をたどっています。
ベネズエラの経済悪化は、キューバ経済にも悪影響を及ぼしているのです。それだけにキューバとしては、ベネズエラとの関係を維持しながらも、ベネズエラに左右されない経済体制を築く必要があるのです。
急成長が見込めるキューバには注目しておこう!
キューバは、今後急成長が見込める国と言えます。経済自由化が進んだことによって、外国からの投資が増えるはずです。しかも、国民の私有財産を正式に認めることで、国内の自営業者も政策にとらわれず経営をすることができます。
まだ、キューバには「アメリカの経済制裁」「ベネズエラ経済悪化の影響」などの課題があります。しかし、これらを克服できれば、さらなる経済成長が見込めるはずです。それだけに、今後のキューバには注目してみてください。