男なら、オメガ「スピードマスター」じゃないの? 〜その2
- 2018/01/07
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往年のデザインに回帰する時計デザイン
「名車再生! クラシックカー・ディーラーズ」、「ファスト&ラウド」、「オーバーホール 改造車の世界」……車好きの犬助は、よくCS放送でこの手の番組を楽しんでいるのですが、いつも思うのは昔の車の美しさ。
シボレー「カマロ・Z28」とか、「コルベット・スティングレイ」とか、もっというならトヨタ「2000GT」とか……ああ、ため息が出ちゃいますね。
それに比べて、やたらと線が多いプラモデルのような、現代の車のデザインのひどいこと!!
真剣にデザインしているのか? と、思わず問い詰めたくなってしまいます。
同様に思うのは、古い腕時計のデザインの美しさ。
これは、各時計メーカーも同じことを考えているようで、近年では復刻モデルが大流行。
中でも力を入れているのが世界最大の時計コングロマリット「スウォッチグループ」なのです。
初代モデルを忠実に再現「1957 トリロジー」
ハミルトン、ロンジンなどスウォッチ・グループに所属する時計ブランドが力を入れているのが復刻シリーズ、遺産という意味を持つ「ヘリテージ・コレクション」なのです。
そんな中で、2017年に発売されたのが「ファーストモデル・トリロジー」。
オメガを代表するもう一つのモデル「シーマスター300」と鉄道時計の息吹を伝える「レイルマスター」と共に発表されがのが、ムーンウォッチよりもさらに時代をさかのぼった初代スピードマスターの復刻版「1957 トリロジー」、「’57」にカテゴライズされています。
今まで数々の復刻版が作られてきてはいるのですが、今春発表されたモデルはよりファーストモデルを3Dスキャンする所から始めたというもの。特徴はケースが少し小ぶりの39mm、時針が矢印状の「ブロードアロー」になっている点。加えて針やインデックスにはベージュに彩られ、経年加工が施されている点でしょう。
こちらの定価は83万円!! と、結構な定価で販売されいましたが、限定3,557本ということもあり、あっという間に完売した模様。
現在では100万円を超えるプレミア価格で販売されています。
初代モデルへのトリビュート「’57」シリーズ
そんなファーストモデルにはとっても手が出ない、そんな方のためにあるのがスピードマスター「’57」シリーズの中でも、41.5mmのケースサイズを持つ「41.5MM」シリーズ。
ダイヤルの中に並んだサブダイヤルを2コに減らし認識性を高めるとか、ケースサイズが拡大されて存在感を増すなど現代的な解釈が加えられているものの、ファーストモデルのスピードマスターのテイストを色濃く残したシリーズ。
ファッション性という点でいうならば、犬助が一番オススメのスピードマスターということができるのです。
こちらの定価は100万円に届こうかというものなのですが……注目すべきは、並行品の価格の安さ。新品で60万円弱で購入することができますから、トリロジーモデルよりは手に入れやすくなっています。
加えて、ムーヴメントも最新のコーアクシャル、そして手で巻き上げる面倒がない自動巻きになっている。うん、実用性という点でもスピードマスターシリーズの中でもピカイチですね。
最も手が出しやすい「レーシング」シリーズ
スピードマスター「プロフェッショナル」に「1957 トリロジー」、そして「41.5MM」。
定価はともかく、現在の実売価格は順に40万円、100万円、60万円といったところとなっていますが、まあどれもなかなか高価なもの。
もっと手頃なスピードマスターはないのか? といった時に、昔は「リデュースド」と呼ばれるシリーズがあったのですが現在は廃盤。
その代わりに登場したのが、スピードマスター「レーシング」シリーズ。
こちらはスピードマスターのもう一つの顔である、モータースポーツに焦点を合わせたシリーズで、スポーティなルックスを持っているのが特徴。
ムーヴは汎用ムーヴを使っているとはいえ、オメガ独自のコーアクシャル技術にてモデファイをおこなっていますから、品質面でもなかなかのものとなっています。
こちらの価格、並行輸入物で30万円強といったところ。現行のオメガのスピードマスターで最も入手しやすいモデルとなっています。
しかし!! オメガのスピードマスター、現行のモデルはまだまだあるのです。
何でここまでラインナップを増やすかなあと思う反面、これも大勢の要望に応えようとした姿勢なのだろうと、無理やり好意的に解釈しておくことにします。