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こんな時に行くべき!歯医者には痛い時だけ行くんじゃない!【歯医者アドバイス】

  • 2019/06/06
  • ヘルスケア
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  • 橋詰 和英【歯科医】
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はじめに

オヤジの悩み 「歯医者は歯が痛い時だけ行く場所ではない!予防が重要だ」 歯医者アドバイス

オヤジのみなさん、最後に歯医者に行ったのはいつですか?
みなさんの中には、歯が痛くなったり、歯茎が腫れたりしない限り、歯医者なんて行かないよと言う人いませんか?
実は歯医者は、歯が痛くなくても、歯茎が腫れていなくても、定期的に通うべきところなのです。
今回は、歯医者は歯が痛い時だけ行く場所ではない理由を詳しく解説します。

 

むし歯や歯周病は治せるの?

むし歯や歯周病で歯が痛くなったり腫れたりしたら、みなさん歯医者に通って治療を受けますよね。
むし歯を削って詰めたり、神経を取ったりしたことのある方も多いことでしょう。
むし歯や歯周病の治療を受けると症状が楽になりますが、果たして本当の意味でむし歯や歯周病は治っているのでしょうか?

 

むし歯は治らない

むし歯は、むし歯菌が作り出した乳酸(いわゆる酸のことです。)が、歯を溶かして、歯に穴をあける病気です。
小さなむし歯なら痛みを感じることはありませんが、
歯医者ではむし歯の部分を削り、小さなむし歯ならコンポジットレジンというプラスチックを詰めたり、保険診療なら銀歯、保険外診療ならセラミックの被せ物をかぶせたりする治療を行います。
ですが、長い目で見ると、コンポジットレジンの隙間からむし歯が再発する、被せ物の接着剤が溶け出してできた隙間からむし歯が再発するいうように、むし歯が再発することも珍しくありません。
これを二次カリエスと歯医者はよんでいます。
二次カリエスが発生する可能性は残念ながら高く、むし歯を治療する度に、歯は削られて小さくなり、反対にむし歯が生じた部分は大きくなっていくのです。
ですから、削って詰めても、被せてもむし歯は完全に治ったとは言い難いわけです。

 

歯周病は治らない

歯周病は、歯周病菌が歯を支えている歯周組織(歯茎や歯を支えている歯槽骨という骨など)とよばれる組織を壊していく病気です。
初期の段階は、歯肉炎という歯茎の腫れだけにとどまっているのですが、進行していくと歯槽骨を破壊する歯周炎という状態に進み、歯がグラグラと動き出します。
そして、最終的には抜けてしまいます。
歯周病になったら、歯石や歯の表面についたプラークという細菌の塊を取り除きます。
歯周病の原因である歯周病菌はプラークの中にいますので、これを取り除き、歯周組織を健康な状態にする治療を行います。
ですが、これをしても歯周病の進行を遅らせたり、止めたりするのが限界で、一度減った骨はほとんど元には戻りません。
減った骨が元に戻らないので、厳密な意味では歯周病は治ったとは言いがたいのです。
ですから、歯周病が再発して、歯茎が腫れたり、歯がグラグラとしてきたりすることがあるのです。

つまり、むし歯や歯周病という病気は治療するよりも、病気にならないように予防することの方が、とても大切なのです。

 

むし歯や歯周病は予防できる

オヤジの悩み 「歯医者は歯が痛い時だけ行く場所ではない!予防が重要だ」 歯医者アドバイス

むし歯や歯周病に一度なってしまうと、完治は非常に難しいのですが、幸いなことにどちらも予防方法は確立しています。

 

むし歯の予防法

むし歯を予防するのには、毎食後のはみがきもとても大切なのですが、それに劣らず重要なのが、フッ素、正確にはフッ化物を使うことです。
フッ化物には、①酸を減らす(むし歯菌の活動を抑えること)、②歯質の強化(むし歯菌の産生する酸に対して歯を強くすること)、③再石灰化(酸に溶かされた歯を修復すること)という3つの働きがあります。
フッ化物を使うとむし歯を予防できるのは、こうした働きの結果です。
食事の後、ていねいに歯を磨いて、歯をきれいにするだけでなく、フッ化物を使うようにすることで、むし歯を予防します。

歯周病の予防法

歯周病では、プラークコントロールで予防します。
プラークコントロールとは、単にプラークを取り除くだけではありません。
プラークが再び歯の表面に付着しにくくすることも含まれます。
歯周病は、プラークの中にいる歯周病菌が原因ですから、プラークコントロールで、歯周病菌を減らして歯周病を予防するのです。

 

歯が痛くなくても歯医者に通った方がいい理由

歯が痛くなくても歯医者に通うことにはどのようなメリットがあるのでしょうか。

むし歯や歯周病の早期発見

いくら予防をしていても、残念ながら完全にむし歯や歯周病を防ぎきるのは大変困難です。
インフルエンザの予防注射を受けても、インフルエンザを100%防げるわけではないのと同じです。
歯医者でチェックを受ければ、痛みなどの自覚症状が現れる前、つまり初期段階のうちにむし歯や歯周病を発見できます。
初期の段階で治療を受けられるチャンスを生み出せるメリットは大きいです。

 

医療費の節約

むし歯や歯周病にならないように定期的に歯医者に通う方が、実は医療費は安くなります。
この時にかかる費用は、3割負担で1回あたり3000円から4000円といったところでしょうか。
ところが、むし歯の治療となると、そんな額ではすみません。
例えば奥歯の神経の治療をすると、合計で3000〜3500円くらいかかり、そのあとにかぶせる銀歯は4000円前後します。
前歯に差し歯を装着するとそれだけで5000円くらいはします。
もちろん、これ以外にもレントゲン代や鎮痛剤や抗菌薬などの薬代などいろいろなお金がかかってきます。
ですから、定期的に歯医者に通った方が、医療費が安くて済むのです。

 

治療期間が短くなる

歯医者の治療って長いイメージありませんか。
例えばむし歯の治療で神経の治療をして被せ物をするとなると2か月前後かかったりしますし、抜歯をしてブリッジという大きなサイズの被せ物をするとなると3か月前後かかったりします。
一方、定期的に歯医者で診てもらうのは、その日1日で済みますし、もし診てもらった結果、小さなむし歯が見つかったとしても、その治療に何か月もかかることはありません。
つまり、定期的に診てもらっている方が、治療期間を短くすることができるわけです。

 

痛くもないのに歯医者では何をするの?

オヤジの悩み 「歯医者は歯が痛い時だけ行く場所ではない!予防が重要だ」 歯医者アドバイス

痛くもないのに歯医者に行って、歯医者ではどんなことをするのでしょうか。

むし歯や歯周病のチェック

むし歯や歯周病になっていないかどうかをチェックします。
これによって、ご本人が気づかないような小さなむし歯や歯周病を早期に発見し、初期の段階で治療できるようにするのです。

 

歯のクリーニング

歯のクリーニングによって、むし歯や歯周病の原因である細菌を減らします。
歯のクリーニングでは、スケーリングとルートプレイニング、PMTCが行われます。

 

・スケーリングとルートプレイニング

スケーリングとルートプレイニングとは、歯の表面についた歯石を取り除くことです。
歯のプラークが古くなり硬くなったものが、歯石です。
歯石の表面は、とても凸凹しており、さらにプラークがつきやすくなっています。
困ったことに歯石はかなりしっかりと歯についているので、歯みがきをどれほど頑張っても取り除けません。
ですが歯石がついたままですと、歯みがきが十分にできないので、歯周病のリスクが高まります。
そこで歯科医院では、専用の器械を使って歯石を取り除き、歯周病を予防しています。

 

・PMTC

PMTCとは、Professional Mechanical Tooth Cleaningの略で、歯科医師や歯科衛生士が、専用の器械を使って歯の表面をツルツルした状態に磨き上げることです。
PMTCを受けると、歯の表面がツルツルになるのでプラークがつきにくくなります。
プラークがつきにくい状態にすることで、むし歯や歯周病を予防します。

 

歯みがきの指導

プラークコントロールを効果的に実践するためには、歯医者での歯のクリーニングだけでなく、ご自身で行う歯みがきもとても大切です。
プラークコントロールとは、ご自身と歯医者の二人三脚と言ってもいいでしょう。
そこで、歯医者では、磨き残しのあるところをチェックして、効果的な歯みがきの方法を説明し、ご自身で確実にプラークコントロールができるようにします。

 

フッ化物の塗布

フッ化物の使い方は、①フッ化物配合の歯みがき剤を使う、②フッ化物の洗口剤(うがい薬)を使う、③フッ化物を歯に塗るの3通りあります。
このうち①と②は自宅でもできますが、③は歯医者でしかできません。
むし歯の予防法のところで、歯質の強化や再石灰化を説明しましたが、これに最も適しているのが、フッ化物の塗布です。
フッ化物の塗布は、数ヶ月に1回受けるだけで、むし歯の予防効果があります。
歯医者では、歯のクリーニングの後、フッ化物を塗ってむし歯を予防します。

 

まとめ

今回は、歯医者は歯が痛い時だけ行く場所ではない理由について解説しました。
特に覚えておいていただきたいのが、
①むし歯や歯周病は予防が大切
②むし歯や歯周病の早期発見・早期治療ができる
③治療期間や治療費を減らせる
ということです。
一見すると必要なさそうですが、痛くないうちから定期的に歯医者に通うことには様々なメリットがあります。
今回の記事を参考にして、定期的に歯医者に通い、むし歯や歯周病を予防するようにしてください。

この記事の作者

橋詰 和英【歯科医】
橋詰 和英【歯科医】
歯学部を卒業したのち、大学病院の関連病院に口腔外科を主診療科として勤務して参りました。現在では、関連病院の口腔外科部長を拝命しています。オヤジの歯・口腔の悩みを解決するためYAZIUPの執筆&監修を行う。
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