ジェラルド・ジェンタという天才デザイナーについて

  • 2017/02/24
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旧聞に属しますが、リオデジャネイロ・オリンピックの閉会式

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別の項目で、安倍晋三首相がセイコーの「アストロン」を腕にしており、世界を股にかける首相に相応しいモデルですね、なんて話を書きました。
それで思い出したのが、昨年の夏におこなわれたリオデジャネイロオリンピックの閉会式。
次回、夏のオリンピックが開催される東京について、我らが安倍晋三首相はマリオに扮して大活躍。
……正直、あれを見せられるまでは、東京オリンピックの開会式には、AKBとかエグザイルとかが出てくるんじゃないかとヒヤヒヤしていたのですが、それだけはなさそうだとホッとさせてもらったのでした。

 

あの時計、実は深い意味があったりする

さて、そんなプロモーションビデオ、車中の安倍首相が腕時計に目をやり「時間がないんだ」とつぶやくシーンがありました。
あれを見て「おっ!!」と思ったのかなりの腕時計好き、オメガ社の「シーマスター」ではないですか。
あそこで、オリンピックの公式スポンサーであるスウォッチグループを意識したり、わざわざヴィンテージものをはめてみたりというところが(前回の東京オリンピックが開催された、1964年を意識したものといわれていましたがどうでしょうか?)、実に日本的なのです。

 

コンステレーションCから連なる、シーマスターのデザイン

ところで、あのシーマスターのデザイン、特長はラグとケースが一体形成されたような、流れるようなデザインにあります。
それを辿って行くと、オメガ「コンステレーションCライン」に行き着くのですが、これを手がけたのは、言わずと知れた名デザイナー「ジェラルド・ジェンタ」氏。
2011年にこの世を去るまでに数々の銘品と呼ばれる腕時計をデザインし、時計界のピカソとまで呼ばれた巨匠なのです。

 

様々な名品を生み出した、ジェンタ氏

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代表作は、コンステレーションCラインの他に、IWC「インジュニア」、こちらのラグとケースを一体化したデザインも、実にジェンタ氏らしいデザイン。
そして、オーデマ・ピゲ「ロイヤルオーク」やパテック・フィリイップ「ノーチラス」……これらのモデルはドレスウォッチを得意としていた雲上ブランドが、スポーティさを前面に打ち出し、若返りを図ったものです。
どちらのデザインも快活さと同時に風格を感じさせるという離れ業をやってのけています。
あとは、ブルガリ「ブルガリ・ブルガリ」、別項目でも取り上げた、ユニバーサルジュネーブ「ホワイトシャドウ」、これらもジェンタ氏が手がけたものとなります。

 

名作もモデルによっては安価で手に入る

さて、そんなジェラルド・ジェンタの遺伝子が感じられる時計……ロイヤルオークやノーチラスはとっても手が出る値段ではありませんが……70年代オメガやユニバーサルジュネーブならばコンディションによっては、10万円を切る価格で手に入るからお得なのです。
それぞれ、大ヒットしたモデルだけにプレミアが付いていないばかりか、パーツも数多く出回っている点が嬉しいところ。
状態の良いものが安価で出回っていますから、気軽に身に着けて楽しむこともできます。

 

安倍首相が身をもって示したとおり

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名デザイナーの手による時計なんだぞ!! と、ささやかな自尊心を満たすのもよし、革ベルトに付け替えて、例えばフォーマル用として所有しているのにもピッタリなのです。
オヤジたるものTPOにあわせて時計を付け替えるのが常識。
安倍晋三首相がプロモーションビデオで明らかにしたように、さりげなく身に着けたものからセンスを漂わせるのが、かっこよいと思いませんか?

この記事の作者

アントニオ犬助
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みんなに嫌われるジジイを目指して、日々精進中!!
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