ジャケット&パンツを着こなすための簡単なコツとは!?
- 2017/02/24
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スーツは当たり前に着るのに、ジャケット&パンツ、つまり上下違う生地のタイプになると途端に遠い存在になってしまいがちなのがジャケット&パンツではないでしょうか?
ジャケット&パンツはなんだかとてもお洒落みたいだし、そもそも会社に着て行って良いか分からないし、組み合わせとか余計分からないし、、、
こんな感じですかね?
会社に着て行って良いかどうかは確かに、会社ごとのルールもあるので分かりませんけど、例えばプライベートで着るなら「簡単に紳士なオヤジを演出できる」装いですから積極的に使っていって欲しいと思います。
ということで今回は、ジャケット&パンツを着こなすコツを紹介しましょう。書き方として、上下違う生地のものを「ジャケット&パンツ」、対して上下同じ生地のものを「スーツ」という風に区別していきますね。
◇歴史はジャケット&パンツの方が古い
スーツの方がなんだかクラシックで、歴史が長い様に見えるかもしれませんが、上下別の生地であるジャケット&パンツの様な格好の方が歴史が古いのです。というより、そもそも上下別生地スタイルの方が一般的で、その中から上下同じ生地のスーツが生まれたと言われています。
ですから「ジャケット&パンツが今っぽい装い」というものでもありません。スーツが普及した後でも、ジャケット&パンツスタイルは時々、流行の中に出てきています。例えばいま、仕事でスーツを着ている男性の中でも年配の方からは、昔はジャケット&パンツの格好をしていた人をよく見た、なんて話が聞けるかもしれません。
◇スーツとジャケット&パンツは違うのか?
いま一般的に言われるスーツと、ジャケット&パンツでは、形が微妙に異なります。しかし、そこに明確な違いはありませんし、ルールも存在していません。ただ、なんとなくという中で「これがスーツらしいディテールだよね」みたいなものはあるのです。
この違いがあるので、例えばいつも着ているスーツの上着とジーンズを合わせる、という着こなしはちょっと違和感を持たれる事もあります。そもそも、スーツとして着るときの弊害もありますしね。
ですから、まずは「スーツとジャケット&パンツは別物」と考えておくと良いと思います。これが、ひとつめのコツです。
◇上着の違い
ぱっと見て分かる、上着の主な違いは生地、ポケット、ボタンの3つです。順番に見ていきますよ。
スーツは主にビジネスなどきちんとする必要のある場で着ることが多いですね。光沢があり、落ち着いた色や柄の生地が多くなります。一方、ジャケット&パンツはどちらかというとカジュアルな雰囲気で着られる事が多いので、生地の風合い、色、柄のバリエーションはとても多くなります。スーツでさえも、もっと色んなシーンで着る様になってくればバリエーションが広がり、楽しめると思うのですけどね。
ポケットは主に腰の部分、両脇にあるポケットの事です。スーツではここが表地の裏側にあるので、外からはポケットの入口部分の切れ込みしか見えない様になっていますね。一方ジャケット&パンツで多いのはパッチポケットといわれる、外付けのポケットです。外付けなので、ポケットの輪郭がそのまま見えるデザインです。このパッチポケットの方がカジュアル度が上がるので、基本的にはスーツで採用されにくいディテールです。だからこそ、ジャケット&パンツでは使いたくなるんですよね。
ボタンというのは、袖のボタンの事です。もの凄く大雑把な言い方をすると、袖のボタンは数が多くなるほどフォーマル感が出ます。ですから、カジュアルで使うことの多いジャケット&パンツは、スーツよりも袖のボタンが少ない事が多いですね。スーツでは4つが当たり前だったりしますが、ジャケット&パンツでは、3つとか2つも良く見ます。
つまり総合すると、ジャケット&パンツで使うジャケットの方がカジュアル感が強く、よりリラックスした雰囲気を出したもの、という事になります。必ずしもこれが全てに当てはまる訳ではない、という事を前提にまずはこの捉え方をしておくと、分かりやすくなります。
◇パンツの違い
パンツの違いは何と言ってもそのバリエーションの豊富さでしょう。ジャケット&パンツはジーンズだって履きますからね。夏にはショートパンツを合わせる人だっています。
そして、ジャケット&パンツでは比較的、流行に左右されやすいとも言えます。最近では丈が短くなったり、腰は太めだけど裾に向かって細くなったりと、そんな流行もジャケット&パンツでは反映されやすい傾向にあります。
これも、ジャケット&パンツはカジュアルな雰囲気で着られる事が多いので、より自由度が高くなっているという事ですね。もちろん、フォーマル寄りの格好をしたい時には全体のバランスを見た上での調整が必要です。
◇色合わせの基本を知る
さあ、形としての違いがある程度分かったところで、今度は色合わせです。ジャケット&パンツはここでハードルが上がる感じがあるかもしれませんが、難しくないですからね。
まず基本はパンツから。パンツはとにかくグレーを持っておけばなんとでもなります。バリエーションを揃えたいなら、濃淡で揃えておきましょう。上下違う色を合わせる時に、パンツまでカラフルにしてしまうと、ネクタイやシャツでの遊びがうるさくなってしまいますからね。「パンツはグレー」と覚えておけば、基本はバッチリです。
次にシャツ。白無地ではない方が良いですね。ヨーロッパでは、スーツでさえもフォーマルな場でなければシャツは白を避ける傾向にあります。なぜなら白無地のシャツは「フォーマル」だからです。自分を表現する時に、わざわざフォーマルを着る必要はないんですよね。
白でない場合、オススメは青系です。ライトブルーなど、薄い青系の色を使うと、ジャケット&パンツの自由らしさが表現できます。
そして上着です。基本の色としてはネイビーをオススメします。ネイビーにはなるべくこだわってみて欲しいと思います。美しいネイビーの生地は、本当に表情豊かですから。それに、ジャケットだけの方が、様々なネイビーを楽しめます。スーツで明るいネイビーなんて、どこのパーティーに行くんだ?みたいになっちゃいますが、ジャケット&パンツのジャケットでなら、それも十分に楽しめます。
ここまで押さえておけば、その他のネクタイや革靴、ベルト(革靴とベルトの色は合わせた方がいいですよ)などはある程度自由に選択しても、外しにくくなります。
◇念のための補足
一応基本だから、ここも忘れないでね!という部分も補足として書いておきますよ。
まず、ジャケット&パンツもスーツ同様に季節ごとの生地がありますから、夏用のものを冬に着ると「違う」訳です。むしろ、表情方法が多彩な分、ジャケット&パンツの方が、季節感が分かりやすい生地が多いかもしれません。
ですから、ジャケット&パンツでプライベートでの格好良いオヤジをいつも表現したいなら、春夏用と秋冬用の2タイプは持っておきたいところなのです。
靴についてですが、基本形としては革靴を履きましょう。もちろん、ちゃんと磨かれたやつですよ。革靴の中でも、少しカジュアル寄りのものを選ぶと雰囲気が出ます。ローファーなど、スリッポンタイプの革靴なんて良いですね。こういうカジュアル寄りのものにしておくと、パンツをジーンズにしても良い雰囲気になるんです。
さらに、靴下ですけどね。基本形としては、スーツ同様に履く事をオススメします。大人ですからね。足を組んでもスネが見えないくらい、長いものですよ。これを基本形として捉えた上でなら、夏のレジャーなどにはくるぶしが見えるようなソックスを履いても良いと思います。
長いソックスの何が良いかというと、ちゃんとしたお店でも「ちゃんとした装いをしている」と見られるので一目置かれますし、女性からの評価も高くなるんです。足元は大事なのです。
以上、ジャケット&パンツのコツをお届けしました。そんなに難しくないので、ぜひ試して見て欲しいと思います。