オリンピック中の半島の政治が危ない
- 2018/02/23
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日本への強硬姿勢を強める韓国
平壌オリンピックと揶揄されている平昌オリンピックも終盤を迎え、このあとのパラリンピック後の世界情勢がそろそろ気になる時期です。このオリンピック期間中の韓国の動きを見ていると、日本に対する強硬姿勢が目立ちます。
遡れば、オリンピックの開会式に北朝鮮の要人とアメリカ副大統領が「大人の対応」をせざるを得ないような状況を仕組んだのが、文政権です。しかし、アメリカのペンス副大統領は、この文大統領の思惑に拒否を示しました。
まず、9日のレセプションでは、アメリカが北朝鮮側との接触がないように申し入れていたにもかかわらず、同席させようとした韓国に対し、遅れて到着し、ほとんどそのまま帰るという「不快感の表明」で応えたペンス副大統領。その後の開会式でも、北朝鮮の要人については、まったくの無視を貫いています。
このペンス副大統領の対応については、そもそも、核開発・弾道ミサイルで恫喝外交を展開し、自国民を弾圧、対外工作活動にも余念がない北朝鮮のトップの妹で宣伝部門の責任者である人物と、形式的とはいえ、挨拶を交わすことは、アメリカの立場ではあり得ないことだとの見方が主流です。当のペンス副大統領自身が、同様の趣旨の発言をしています。
ところが、文大統領はそうは思っていないのでしょう。このように、日米より北朝鮮に親和性が高い韓国から、オリンピック期間中に聞こえてくる政治の話題としては、反日活動的なものが多くなっています。
時期的に重なることとはいえ、2月22日の島根県・竹島の日には、当然のように韓国から抗議がきています。竹島といえば、統一旗に「独島」を入れるなどの活動に余念がありません。
さらに、慰安婦合意に関する発言も、相変わらず文政権の都合だけのもの。ただ、こうした流れは予定通りでもあるわけです。文政権としては、いつどんなときでも、反日的な姿勢を崩すことは許されません。国民の支持を失ってしまうからです。
ただの反日ではなくなった韓国
しかし、いまの反日は従来のご都合主義的な反日とは様相が異なります。北朝鮮に擦り寄るかのような姿勢の中で行う反日は、まさに日米から北朝鮮にシフトするという意思表示なのかもしれません。
そんなアホな!と思いたいところですが、分断前の北と南は同じ国だったわけです。いまでも、お互いを独立国だとは認めていません。呼び名も「北韓」と「南朝鮮」です。韓国自身が休戦協定にサインしてもいない朝鮮戦争継続中の状態で、あれだけニコニコと並び、これでもかというくらいの便宜を図るというのは、現代の常識ではあり得ないこと。
もっとも、北朝鮮の側では、文政権と仲良くして韓国が思う統一をする気などないというのが専門家の意見としては大勢を占めています。当たり前といえば当たり前です。そうはいっても、これだけ北側に傾倒してしまった文政権が方針を転換することも困難だといえるでしょう。すでに、文政権による米韓合同軍事演習の延期の可能性も出ています。
そうなると、完全に南北vs日米という構図になってしまいます。これって、誰得?
中国やロシアにとって、得になるのでしょうか??そんな簡単な話でもなさそうです。
この流れで突き進めば、その先にあるのは事態の悪化以外の何者でもありません。文大統領はそんな未来を願っているのでしょうか。韓国国民に限らず、世界中に迷惑な話です。
同じ民族として朝鮮半島内部で話をして、折り合いをつけることに文句をいう国はないでしょう。他国に害を及ぼすなという話です。
オリンピックが終われば、さまざまな分野で国民の反発が噴出す可能性が高い韓国。日本のオヤジとしては、文大統領の善政を願うばかりです。