痛風の原因はビールや納豆ではない?
- 2016/07/18
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納豆は痛風持ちには鬼門?
納豆が痛風に悪い、という話をお聞きになったことがありませんか?「えっ、納豆って身体にいいイメージしかないんだけど……」という方も多いと思います。納豆が痛風には良くない、というのは痛風の犯人といわれている「プリン体」をその根拠に置いているからです。
プリン体の多いものの代表選手は何といってもビールです。痛風持ちの方々にとってビールは完全に鬼門扱いのものですね。その他にもプリン体が多く含まれているといわれている食物はたくさんありますが、何と納豆はプリン体を含んでいる量がビールの二十倍あるといわれています。こんなにプリン体が多いのなら、痛風には納豆が良くない、という説には非常に説得力が出てきます。
食物から摂るプリン体
実は筆者も痛風持ちです。キャリアは十年超というなれば痛風のベテランといってもいいのではないか、と思います。(笑)
かつては痛風というと、プリン体を多く含んでいる食物を徹底的に食べるのを止めるように指導されたりと、非常に食事制限が厳しかったのですが、最近では、そのあたりがずいぶん変わってきたように思います。簡単にいうならば、「絶対に駄目!」から「まあ、多少ならば大丈夫ですよ」と食事制限が非常に緩い感じになってきたということです。
この点を筆者なりによく調べてみたところ、実は食物から摂取されるプリン体の量というのは、大した量ではなく、プリン体は身体の細胞の新陳代謝やエネルギー消費時に体内で合成される量が、そのほとんどであるということがわかってきたようなのです。
食べないより出す
ですから、痛風患者にとって大切なのは、体内にプリン体を多く含んだ食物を食べないということよりも、体内で合成されたプリン体を貯めない、排出することのほうが大切なのです。
アルコールは利尿作用
「じゃあ、アルコールは利尿作用がとても強いから、むしろ痛風になったら、ガンガン飲めばいいってことか」などと、早とちりしたお酒好きのアナタ、残念ながら、それは間違っているようです。
実のところ筆者も、プリン体に関するこのような知識を得たときに真っ先に考えたのが上述のようなものでした。お酒好きというのは、とにかくお酒がたくさん呑めるような考え方をしてしまうものです……。確かにアルコールには利尿作用がありますから、呑めばいつも以上におしっこの頻度が上がります。しかしながら強い利尿作用によって血液中のプリン体濃度が上昇してしまい、どうやらアルコールの大量摂取による利尿作用で、プリン体を排出しようという考え方は×なようです。しかしながら適切な量であるなら(1日500ml程度だそうです)、その利尿作用が生かされるそうですので、何ごとも適量が肝心なようですね。いかがでしたでしょうか。
参考にしていただけましたら幸いです。