警察官への転職を考える

  • 2016/09/25
  • ビジネス
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警察官にも2つの種類がある

幼稚園児から大学生までどの世代でも職業としての人気が高いのが警察官です。その人気は社会人にも続いており、警察官へ転職する人も少なくありません。

さて、ひとくちに警察官といっても現行制度では2通り存在しています。ひとつは、いつも近所で見かける「お巡りさん」でお馴染みの都道府県警察の採用試験を受けて任官した警察官です。

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そして、もうひとつが警察庁の採用試験を受けて任官した警察官です。簡単にいえば、地方公務員である警察官と国家公務員である警察官の2通りということです。
警察庁の警察官にはさらに2つの区別が存在しています。
・いわゆるキャリア…国家公務員総合職試験合格者
・いわゆる準キャリア…国家公務員一般職試験(大卒程度、行政区分)合格者

ちなみに、警察庁には皇宮警察本部での採用もありますが、こちらは「皇宮護衛官」であって警察官ではありません。

一般に見聞きする警察官への転職者は都道府県警察の警察官です。年齢制限にかからない限り、転職者でもチャレンジできます。受験資格の細かいところは各都道府県で異なることもあります。そのため、自分の県では無理でも近隣の県で受験できるということも生じます。

どうしても警察官になりたいという人は、出身地を離れて転職することも考えます。

では、キャリアや準キャリア、つまり警察庁警察官への転職は可能でしょうか?社会経験を活かしてチャレンジしてみたい人もいることでしょう。オヤジ世代の息子や娘ならそんな年代かも知れませんね。

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キャリア警察官は新卒採用で

結論からいえば、キャリア警察官も準キャリア警察官も転職先として考えるのは難しいといえます。

まず、国家公務員試験自体の受験資格があります。総合職試験も一般職試験も30歳(誕生日によっては31歳)までしか受けられないのが通例です。つまり、大学卒業後8年程度までしかチャンスがありません。

合格者としての有効期間が3年あっても、33歳程度を超えると明確にキャリア・準キャリア警察官になることができなくなります。
もっとも、この年齢的な限界は都道府県警察でも程度の差はあれど同じことです。

次に、警察庁警察官の役割の面から中途での転職は難しいと考えます。
キャリア警察官は、警察庁において警察行政を担い、法案や制度の企画立案や都道府県警察の指揮管理を任務とします。

準キャリア警察官は、キャリア警察官の補佐的な役割から、都道府県警察における警察活動の現場を知るスペシャリストとしての活躍が求められています。

このようなキャリアと準キャリアの役割を考えれば、1年でも多く、早く実務を行い、計画的なステップアップが重要であることがわかります。また、激務に耐えられる若い肉体に加え若くて柔軟な思考ができる頭も大事でしょう。

そして、何よりも新卒者だけで優秀な人材が溢れるほど集まります。広く知れ渡っているように、キャリアといえば東大法学部が代表的です。その卒業予定者がしのぎを削るのがキャリアです。

もちろん、警察庁は人物本位の採用を行いますから、転職者であっても優秀な人なら採用される可能性はあります。しかし、現実に東大法学部などの若い人が多数志望するなかで、転職者が勝ち抜くのは容易な事ではないでしょう。

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キャリア警察官や準キャリア警察官になるには、遅くとも大学入学の時点で志望しているくらいでないと厳しいもののようです。

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