果たして?北朝鮮の戦力は見た目どおりの実力を持っているのか

  • 2017/11/23
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38度線で兵士が脱北した件の一部始終

このところ、北朝鮮関連のニュースは比較的落ち着いていましたが、2017年11月13日に起きた北朝鮮軍の兵士による軍事境界線を越えての脱北亡命の映像が、22日になって公開されました。映像は国連軍が公開したもので、車を運転して監視所を通り過ぎ、軍事境界線目前までやってくる兵士の行動がよくわかるものです。

北朝鮮軍の兵士による軍事境界線を越えての脱北亡命の映像が公開された

車を乗り捨てた兵士は、そこから走ってすぐの軍事境界線を越えます。追ってきた北朝鮮軍兵士が発砲するシーンや、追跡の勢いで軍事境界線を越えてしまった兵士が、気付いて引き返す様子など、実にリアルで説得力のある映像です。

さらに、被弾したとみられる脱北兵士が倒れているところへ韓国軍兵士が向かい、収容するところまで映っています。

この一連の動きについて、国連軍司令部は、北朝鮮軍の休戦協定違反を非難しています。追っ手の兵士が韓国側の方向へ発砲した点と、追っ手が軍事境界線を越境した点が違反だというものです。しかし、国連加盟国が国連軍と対峙するという、国際社会の現実も皮肉なものです。朝鮮戦争の開戦(1950)と北朝鮮の国連加盟(1991)の順番は逆ですが。

ちなみに、一時は意識不明だった亡命兵士ですが、その後回復し、韓国の文化に興味を示していると報道されています。

さて、この映像から見えてくるものとはなんでしょうか。

国連軍司令部は追っ手の北朝鮮兵士が韓国側の方向へ発砲した点と、追っ手が軍事境界線を越境した点が違反だと避難している

北朝鮮軍に何が起きているのか

いわゆるカタログスペックでいえば、北朝鮮の軍隊である朝鮮人民軍は、少なくとも簡単に亡命を許してしまうような実力ではないはずです。今回の事件は、油断している隙を突かれたものでしょうか。

映像がニセモノでなければ、北朝鮮の監視所?に近付いてくる車はハッキリと確認できます。他に通行する車もありませんし、その先は38度線を代表する板門店の両軍施設です。朝鮮人民軍の兵士であっても、関係のない者がおいそれと近付ける場所ではないでしょう。

かなり長い道を走ってくる姿は、北朝鮮の監視所からも見えていたはずです。ところが、車が通り過ぎてから、ようやく数人の兵士が追いかけて行きます。もしかしたら、ここまでは正規の任務で運転していたのかもしれません。

さらに、車を乗り捨てた地点へと駆けつける兵士たちですが、発砲したものの目前で逃げ切られています。亡命兵士にとっては幸いな結果でしたが、追っ手の側には悪夢のような出来事でしょう。本来の能力からは考えられない事態が起きているとするならば、朝鮮人民軍全体の話にもなり得ます。

たとえば、日本に向けた各種ミサイルが200発以上あるとされていますが、ちゃんと?飛んでくるのは何発あるのかという疑問にもつながります。専門家によっては、半分もないといいます。

日本に向けた各種ミサイルが200発以上あるとされていますが、飛んでくるのは何発あるのか

また、北朝鮮の食糧事情の悪さは軍隊でも例外ではないともいわれており、とても戦争どころではないとの観測もあります。このところ、派手な動きがないのは、もう手一杯だからだともいわれており、逆に謎が深まります。しかし、板門店の警備にあたっている部隊までもが疲弊しているとは考えにくいことです。

ともあれ、これまでにはない方法で亡命してきた兵士の口から何が語られるのか。軍全体の実力など知る由もない24歳の下級兵士だったとしても、注目の集まるところです。

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