いま注目を集める終わっていない朝鮮戦争

  • 2017/08/20
  • ビジネス
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すぐそこにある戦争中の国

第二次世界大戦が終結して以来、日本は名目上では戦争を経験していません。奥歯にモノが挟まったような言い方になるのは、実際には「朝鮮戦争(韓国名:韓国動乱)」に事実上の参戦をしているためです。勿論、地上部隊が戦ったとか、艦隊が海戦を行ったとかの事実はありません。掃海部隊が機雷処理にあたったのが参戦ともいえるわけです。
すぐそこにある戦争中の国
ただ、1950年当時の日本は米軍の占領下にあり、海軍は勿論のこと、自衛隊や前身の部隊も存在しません。あったのは海上保安庁で、ここから部隊が派遣されます。警察組織である海保の軍事行動など、おかしな話は山ほどある朝鮮戦争への参戦ですが、独立を損ねている当時はそうするしかなかったのが現実だったでしょう。

そんな過去のある朝鮮戦争ですが、21世紀の現時点でも終わっていません。最近では、この事実を知るオヤジも増えてはいますが、国民全体で見れば韓国が戦時下の国家であることを認識していない方が多いでしょう。

朝鮮戦争は、正確には朝鮮民主主義人民共和国と国連軍の戦争です。国連軍の中身はアメリカ軍と韓国軍です。また、朝鮮軍には中国の「義勇軍・人民志願軍」が参加していました。事実上の中国軍だといわれています。つまり、少なくとも日本の周辺国である北朝鮮と韓国は戦争中の国なのです。

とも日本の周辺国である北朝鮮と韓国は戦争中の国なのです。

休戦協定を破棄する北朝鮮

とはいえ、現在のところ韓国の首都ソウルでは、ドンパチの音が聞こえません。それは、1953年に休戦協定が結ばれたからです。署名に臨んだのは、国連軍代表であるアメリカ軍の司令官、金日成朝鮮人民軍司令官、中国人民志願軍司令員です。韓国の李承晩大統領がいませんが、そこは国連軍の括りに入っていると解釈されます。尤も、署名したのがこの3人である点から、韓国は休戦協定に不参加だと主張する人もいますが、今日の現実に照らせば無理があります。

それよりも、署名した北朝鮮が折に触れて休戦協定を破棄する言動を行っていることが重要です。事実、休戦後も複数回の軍事行動を起こしているのが北朝鮮です。
平和と安全を最優先にする日本人的な感覚からすれば、朝鮮半島へ旅行に行くなどということはあり得ない話になって当然です。ところが、現実にはそうなっていません。それもこれも、朝鮮戦争が過去の話だと思っているからでしょう。実際には、休戦しているだけであり、それすらも破られているのが現実です。

ソウルを火の海にしてやる!というのを、単なる脅し文句だと理解していると失敗する恐れがあります。38度線に並べられた火砲から飛んでくる砲弾は、難なくソウルに到達するものです。「それをやっちゃおしまいよ」と考えるでしょうが、やらない保証は何もありません。
休戦協定を破棄する北朝鮮
少なくとも、日本国民はもう少しだけ危機感を持った方が良いかもしれません。いざ、戦闘の火ぶたが切られると、半島を抜け出すことは非常に困難になります。イラン・イラク戦争で国民を救出する航空機の手配ができなかったことを思い出します。救出に協力してくれたトルコには感謝です。

え?韓国なんてすぐそこだから大丈夫でしょ?と思うかもしれませんが、近くても危険な場所へ民間機は出て行けません。また、自衛隊機が入ることは、反日思想教育が空気のようになっている韓国において国民世論(声の大きな方)が許さないでしょう。脅かすわけではありませんが、外国へ行くということはリスキーな面もあるものです。

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