どんな市場でも生き残れる中高年は、8割成功してる仕事を超える向上心と実行力
- 2019/03/15
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これから転職を考えている人、キャリアアップ、同職業内で方向転換を目論んでいる人にとってショックかもしれないが、人事や採用担当者が、あまり目を通していないのは、貴方が作りこんで書き上げてきたエントリーシートだ。
これなら大丈夫、絶対受かると思って書いてきた志望動機も、殆ど目を通されていないとなると、ガックリくるだろう。
同じ仕事を続けるにしても営業職やサービス業で『数だけ集めてくれればギャラは、はずむから』と仕事の質をみないで、集客数だけ見ている上司を見ると、無性に腹が立つ気持ちも判る。
では企業の人事采配を決める担当者や現場責任者が見ているのは、どのようなポイントだろうか。
今やってる仕事がなくなっても貴方は生き残っていけるのか
企業の人事担当者が、中高年社員をヘッドハンティングもしくは採用、異動させる時に見ているのは以下のポイントだ。
1:大きなパラダイムチェンジの中でも生き残れるか
2:複数の要素を組み合わせ、企業の中で良い化学反応を起こせるか
3:既に評価されているものを超える向上心と実行力があるか
事業内容が変化する中で、7~8割成功している仕事や、100%成功する事が判っている仕事にしか手をつけない中高年人材を企業においておく意味はない。
安定している業種に甘んじていたり、畑違いの事が出来ない中高年社員は企業のお荷物になるだけだ。
就職氷河期に即戦力の採用を優先したからか、40前後人材の中には『その業種以外は何もやった事がない』という他の業種未経験者もいる。
『何が出来ますか』『部長できます』という昔の嘱託社員の笑い話よりマシだが、『スポーツインストラクターを20年やってましたが、カナヅチで、パソコンはさっぱりで、リーマンの経験ありません。』という人を今更企業が雇うだろうか、私が人事なら雇わないし、他の知り合いの企業の人事担当に聞くとどんなに前の職業で優秀だったとしても雇いたくないと口を揃えていった。
実は私の顔見知りは、15年もスポーツインストラクターをして、生徒にチヤホヤされた後、サラリーマンになったのだが、50を前にして窓際族になったという実例があるからだ。
極論、今、やってる仕事が、5年後に流行らなくなりますと言われても生き残れる人を企業は探している。それが中高年の転職の条件だ。
具体的に企業は、その様な人材を、どんな方法で探すのだろうか。
作りこまない、その人の、ありのままを見る
東京海上日動の面接は『ありのままの自分を、その人の言葉で説明できるかどうか』だ。
面接対象が新卒の場合は、学生時代に何をしていたかを聞く。
ここで重視されるのは、失敗および成功した時に、どんな対応をしたかだ。
現状の課題を分析し、対策を考え、実行する事が、保険代理人に求められる。
契約者に代わって冷静に交渉する交渉能力も求められるので、面倒な事があった場合、他人に丸投げする人や『そんな事はオレに聞くな』とトラブル解決を、先延ばしにする人、いざという時に『オレのせいじゃない』と逃げる人は生き残れない人材とみなされ、落とされる。
サントリーのエントリーシートは白紙で、ここに人生で目指したい事を書く。
面接官は、エントリーシートに添った事を尋ねるが、ここで『作りこんだ回答』を答えると、あえて違う質問をするという。
企業が見ているのは、物事をやりぬく誠実さ、社のポテンシャルとヴィジョンがあっているかどうかだ。
では反対に、ヘッドハンティングを受けても、断るべき職場とはどんな場所だろうか。
人を生かそうとしない職場には特徴がある
注意したいのは、担当面接官が、やたらハイテンションな所や、ガツガツしている所は注意した方がよい。人材が足らないので、誰かが来たら即採用のケースもあるからだ。
そんな会社の面接は踏み絵方式で、何故この業界を選んだのですか、この業界なら何故ウチの会社ですか、という決まったものが多い。
いざ入社が決まった途端、数字さえ稼いでくれれば大丈夫だの、古参社員に頭を下げてくれれば何もしなくていいだのろくな仕事内容が待っていないのが目に見えている。
この様な会社および部署は、貴方のポテンシャルを腐らせてしまう恐れがある。
また職場には出来る限り違った人材がいる方がいい。
同業者ばかりが固まっている職場だと人間的視野が狭くなる。
例え個人事業主になったとしても、なるべく自分と違う業種の人間や、違う趣味を持つ人と顔を突き合わせるべきだと私は思う。
そうした方が、キャリアアップにも役にたつからだ。