先が見えないと人事部に判断されるオヤジ特徴は、突発的な人

  • 2018/09/13
  • ビジネス
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  • 沖倉 毅
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人生100年時代と言われる現在、40~50歳は、折り返し地点だ。
中高年のキャリアは、一生稼ぎ、蓄財し、いかに魅力的に人生を送る事が出来るかがポイントとなる。

今これを読んでいる貴方が、アラフォーで、毎日体力勝負の仕事をしているのだとすれば、人生の先行きは短いだろう。
社の後輩、人事部も、そんな『先のみえない行動』をとっている貴方をロールモデルにしようとは思わない。

緊急時に自分の話しかしない上司

オレは副業をしてるし、投資もしてるから大丈夫!という中高年もいると思う。
が、その副業も、やりながら先行きをリサーチしないと、いつ時の流れでポシャるかもしれないのだ。

これらの理由を踏まえ、筆者が様々な業界の会社の人事担当者、交流会のまとめ役、オヤジ世代の後輩に聞いた所、『先がみえないオヤジ』には、ある共通点がある事が発覚した。

 

緊急時に自分の話しかしない上司

人事部や異業種交流会の人間、そして社の後輩は、オヤジがこなしてきた業務の『過去ログ』や『今やっている仕事』よりも『将来性』を重視している。

緊急時に自分の話しかしない上司

今やっている仕事や、過去の武勇伝などどうでもいいのだ。
将来、畑違いの仕事をしたとしても、優れた業績を残せる人かどうかを観察しているのだ。
事実、会社の再建請負人として赴任するCEOには、アラフォーになった時に、これが備わっている。

だが、先が見えないオヤジには、これがない。
これをチェックする為、会社の人事部や、交流会の面々たちは、相手に対して以下の項目を必ずチェックしている。

1:自分の話ばかりしていないか
2:緊急時こそ周りを優先した業務連絡が出来るか
3:会社の黒子になり働く事が出来るか

例をあげると、ついこの間、日本列島を襲った台風21号。
この時二人のアラフォー上司が部下にとった行動だ。

二人とも部下が普段から煽てすぎなのではと思う程、業務成績の割に煽てられているのには変わりない。
過去の業務や、今の仕事を武勇伝の様にブログやFBに書き綴るのも、自己満足の様で恥ずかしい限りだった。

そんな二人のうち、上司Aは、台風21号上陸前夜9時半までに、全ての部下、取引先へのフォローをこなし、当日無用の外出を禁止にしていた為、被害がなかった。

緊急時に自分の話しかしない上司

上司Bは、前日真夜中に有給を取っていった海外旅行から帰ってきて、当日の朝9時半に第一報、午後1時に第2報を送るというプロにあるまじき連絡の滞りぶりだった。

第一報が入った時点で従業員の9割が出社しており、帰宅困難になったのが5割。
当日の朝は晴れていて、午後から木造家屋の屋根も吹き飛ぶ程の暴風雨となったので、後1時間連絡が早ければこんな事にはならなかった。

緊急時に自分の話しかしない上司

台風21号上陸時、電車はJR在来線は計画運休、各私鉄も午後から運休、関西国際空港では5000人以上が足止めを食らった。

こんな緊急時だからこそ『連絡は最小限、早く、正確に』することが、どの業種に勤めていても求められる。
上司Bは、緊急時の連絡前に、自分の海外旅行のお土産話を延々と自分のブログに書いていた事が発覚。

今の業界で仕事はやっていけるかもしれないが、後輩たちは、彼の背中をみて『先が見えない』と思うだろう。

 

使える人の意味をはきちがえるな

オヤジは『専門スキルさえあれば一生食べていける』と勘違いをしがちだ。

実際に専門スキルを生かして、業種を飛び越えて転職しているアラフォー、アラフィフの中高年は、専門スキル+業績+人間性があるので、転職の度に給料が上がっている。

勘違いしているオヤジは、『部長、局長をやっているから、どこでも雇ってくれるだろう』と20年前に言っていた過去の遺跡レベルに成り下がっている。

使える人の意味をはきちがえるな

専門職も若手、外国人、嘱託が、同じポストを奪い合う現在、スキルをどう生かすかというだけでなく、誰をどう生かせば最高の成果が得られるかという事が鍵となっているのだ。

中高年は転職の為に面接をうけると面接官に『御社の役にたてる人材になります』
『今までのスキル、人脈をいかします』といかにも『使える人材である』事をアピールするが、企業の黒子になって働いてくれますかと言うと嫌がる。

役職つきのポストや、ある程度煽てられる事や、やりやすい環境で仕事をする事になれてしまった為、新しい環境で企業の黒子となって働くのを嫌がる人が多い。

これが中高年が『使えない』理由の一つだ。

友人で、中堅企業の課長さんになっているSEのアラフィフの友人がいる。

彼は若い頃はフィットネスクラブの社員で煽てられ親会社に転職したのだが、親会社に転職した途端、フィットネスクラブの時の様に誰もフレンドリーに接してくれるのではない事に気づき、今は重度のうつ病だ。

使える人の意味をはきちがえるな

一応会社に出勤するのだが、業務途中で抜け出してスキルアップセミナーに出かけ、
業務終了間際に会社に戻ってくるという生活を繰り返していた。

おまぬけにも、スキルアップセミナーに参加した時の様子をFBに公開し続けていたのが会社にばれて、島流しにあったのだが、彼は毎晩私の所に会社の待遇が悪いと文句を言っている。

彼の場合は、一回転職したから現実を見る事ができた中高年だ。
自分自身の『先の見えなさ』を身をもって知る事が出来ただけでも良いかもしれない。

だが問題は先ほど紹介した、上司Bの様なケースだ。
彼はアラフォーなのだが、18の時に今の業界に入ってまったく転職していない。
自分自身、煽てられないと仕事が出来ない事も判っていて、働くだけ働いて後は投資で生活するつもりなのだろうと思うが、このパターンがヤバいのだ。

彼の後輩や同輩たちは、そんな彼の計画を心配そうに見ている。
彼の様な人間が一番先が見えないという事は言っておこう。

この記事の作者

沖倉 毅
沖倉 毅
ビジネスと国際関連をメインに執筆しています沖倉です。 転職経験と語学力を生かし、語学教師とフリーライターをしています。 趣味は定期的に記録会に出る水泳、3000本以上お蔵入り字幕なしも観た映画、ガラクタも集める時計、万年筆、車、ガーデニング、筋トレです。 どうすれば永遠の男前になれるかをテーマに、取材は匿名を条件に記事執筆に勤しみます。
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