中小企業経営者に問う! 会社はいったい誰のものなのか?
- 2017/12/10
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代表の一言
「会社の財布は従業員のものではありませんよ。□□家のものです」
この□□の部分には経営者の一族の苗字がはいるのですが、筆者が勤務する会社の代表の一言です。もう十年近く前の話なのですが、この一言を聞いて仕事に対するモチベーションが格段に落ちたのは言うまでもありません。
会社はいったい誰のものなのか――よく話題になる言葉ですね。この質問に対してオーナー企業の経営者で「会社は従業員のものである」と本音で答えられる経営者は少ないのではないでしょうか。
しかしながら筆者は断言しますが、会社は間違いなく従業員のものであるはずです。そして当然の事ながら従業員たちが必死に働いて稼いだ利益が会社の利益になり、経営者はその従業員が稼いだお金の使い道に対して最終的な責任を負う立場の人間であるはずです。
中小企業の経営者
日本の企業の大半を占めているのは中小企業です。そして中小企業の経営者のほとんどはいわゆる経営者と株主が同じであるオーナー経営者です。
一方で空前の好景気、人手不足と言われていながら、中小企業の人手不足はいっこうに改善される気配がありません。例え、採用ができても定着しない、すぐに辞めてしまう、という話は、中小企業の経営者から良く聞こえてくる話です。
その原因は? 待遇の悪さでしょうか? あるいは従業員に我慢が足りない? いやいや、そもそもの最大の原因は、仕事に対するモチベーションが維持できない、会社にいても楽しくないから、仕事が面白くないから、なのではないでしょうか。
モチベーションこそが会社を救う
仕事に対するモチベーションは何も給料の高さだけから生まれるものではありません。米国の研究によれば年収800万円を超えると、その生活を維持するためにむしろ、苦労が増え、人生に対する幸福度の実感度合いが減少するなどという研究結果も発表されています。
やはり、仕事に対するモチベーションは、ともに会社を支えていこう、という気持ち、お客様から感謝される経験、そしてそれらをきちんと評価し、収入に反映させる仕組みなのではないでしょうか。冒頭のような経営者の発言は、いくら頑張ったところで、所詮は我が家優先という姿勢が透けて見えてしまいます。経営者としては最低の発言と言って差し支えないでしょう。モチベーションを根こそぎ奪ってしまうような一言ですね。
会社はいったい誰の者なのか――もしも、この記事をお読みの経営者の方がいらっしゃいましたら、是非、今一度胸の内側で問うてみていただきたい命題です。
以上、参考にしていただけましたら幸いです。