40代のオヤジが20代の若者に抜かれるとき

  • 2017/10/31
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若者に説教している場合ではないオヤジたち

就職や働き方に関する危機感は私たちより、若い世代の人たちの方が持っています

40代になると役職に就く男性も増え、仕事の楽しみにも今までとは違った変化があるかと思います。その変化に対応するために、新たな勉強を始めようとするのも、この世代の特徴ですが、実際に勉強をしてみると、私たちの若い頃にはなかった世の中の変化を感じることがあります。

私たちの時代では、とりあえず大きい会社に入社しておけば安心という考え方があったかと思いますが、今の20代にはこのような考え方はほとんどありません。というのも、今の20代の若者たちは高校・大学の頃から教員たちに、今ある会社の多くが倒産したり親会社が変わったりする可能性が高いから、定年まで同じ会社に居続けることは困難で、転職が必須となると教わってきたからです。このことから、就職や働き方に関する危機感は私たちより、若い世代の人たちの方が持っています。
 

勉強することに抵抗がない20代

勉強することに抵抗がない20代

起業家を目指す人たちの講座に足を運ぶと、国家公務員や大企業に勤める20代が多数参加していることに気が付きます。ひと昔前であれば、起業を目指す20代といえば、就職活動に失敗してフリーターをしたり、行き場がなく大学院に進学をしたり、夢追い人が多かったりという印象でしたが、今では地に足のついた若者たちが、今以上に社会に貢献したいと願い、その方法として起業という道を選んでいることに気付かされます。

また、起業を目指していなくても、会社に頼らず、自分の手で自分の道を切り拓こうとして、自費でさまざまなイベントや講座、ワークショップに顔を出す若者も増えています。なかには、大学生が30代、40代に交じり、平日の夜に開催される勉強会に出席していることもあります。彼らは総じてコミュニケーション能力も高く、ただ、年齢を重ねてきただけのオヤジたちに礼節を尽くしながら接してきますが、それに対して上から目線で対応するオヤジが多いのも気になるところです。
 

情報収集の面でも負けているオヤジたち

情報収集の面でも負けているオヤジたち

今の若者はFacebookすらほとんど利用していません。ただし、Facebookで記事の投稿をしていなくても情報収集やオヤジたちとの名刺交換代わりにアカウントを持っている人は多数います。最近は30代、40代の人ほどFacebookでの繋がりを求めてくるので、それに対応するために若者たちはアカウントを作成しているということです。また、Facebookでしか申し込むことができないイベントが増えており、講座などで知り合った人がイベントをフォローすることで、それらの情報を簡単に入手できることから、情報を収集するための手段として活用していることがあります。

オヤジたちは、情報発信をほとんどしない若者たちを見ては、コミュニケーション能力が低いと評価しがちですが、活用方法が異なるだけで、むしろ賢く利用しているかと思います。40代以降のオヤジたちが20代の若者たちから得ることは、多いかと思いますし、彼らが感じている危機感は、オヤジたちにとっても他人事ではないので、若者に負けぬよう行動していく必要があります。

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