質問力で変わる!動かない上司をいとも簡単に動かすコツ
- 2017/05/17
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組織を停滞させる元凶は「決断しない管理職」
どの職場でも、動かない上司、事なかれ上司はいます。新しい企画を提案しても「検討しておく」と言ったきり、そのまま音沙汰なしのフェードアウトとなったり、定例ミーティングのやり方を改善するなど、業務効率化を図るための提案でも、「そう簡単には決められないから」と、うやむやにして上司が決断しないというケースは誰もが目にする光景ではないでしょうか。新人の頃は、どんなビジネスマンも意欲に燃え、今までの慣例に囚われず新しい提案をどんどんするものですが、こうした「決断しない上司」「新しいことを避けたい上司」の不決断に直面する経験を重ねるうちに、「会社とはこういうものだ」「前例にない事は採用されないんだ」と、半ば諦めの境地に達し、いつしか自分もその「決断しない上司」へと変わっていくのが、典型的な日本企業が抱える病理です。
上司をコントロールしてこそ一人前のビジネスパーソン
しかし、そんな環境が当たり前とされる企業は、得てしてその寿命が短いものです。上司との衝突を避けるあまり、思考停止状態のまま漫然と勤務し続けていても、事業縮小やリストラの影響を受ければ、たちまち「無能なオッサン」のまま社会に放り出されてしまいます。そうならないためには、上司を含む「組織を動かす」という汎用性のあるスキルを身に着けておくことで、どんな職場でも能力を発揮することができます。ここでは、「動かない上司」をコントロールして、理不尽な「No」を言わせないために知っておきたい「質問のコツ」を紹介します。
許可は求めず「NOなら理由を言え」というスタンスで
事なかれ上司が「こんなことも決められないのか!」と呆れるレベルで決断できない原因の一つとして、「無視しやすい質問」があります。例えば、営業マンが受注を増やすために役立つA4サイズの提案資料を作成し、それを営業メンバーの携行ツールとして採用してほしい場合、多くの人は「こういうものを作ってみたのですが如何でしょうか」「配布の許可をください」といった具合に打診するかと思います。しかし、これが間違いで、その殆どは「検討しておく」「部長の許可が要るから」などと濁されて終わりです。
こうしたケースでの突破方法は簡単です。「この資料をメンバーに携行させるべく話を進めています。一度目を通していただき、もし中止した方がよい理由があれば中止しますが、なければこのまま進めますね」と、既に決定している前提で報告するのです。彼らは「能動的な決断」が苦手なため、こう言われると「中止するべき理由」を考えなくてはいけなくなるため、いつもの様に「不決断」を選択した結果、こちらの思う通りに進められるという訳です。この質問方法は、上司からのGOサインを得る場合に限らず、商談の席や交渉など、あらゆる場面でスムーズに事を進めるために役立ちます。先に「こういう正当性がありますが、反論があるなら合理的な理由をどうぞ」といったスタンスで提案されると、論理的思考に慣れていない日本人は反論しにくくなるのです。もちろん、上司から意外にも納得できる理由が提示されれば、受け入れれば良いだけです。