オヤジとして上司が自分より若造の時のスマートな対処法について
- 2017/04/06
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年功序列でない組織では若い上司もあたり前
まだ年功序列が完全に崩れているわけではないことから、一般に上司と部下の関係を年齢で見た場合は、上司のほうが年上であるケースが多いと考えられます。しかし、一部の年功序列を廃した能力主義制度を掲げている会社や、特別な組織ではオヤジ世代が若者上司の部下になることも珍しくありません。また、年功序列と思われる組織であっても、年下の上司が存在する場合があります。
ちなみに、年下の上司が多くいそうな組織としては、警察や自衛隊など公務員の職場が思い浮かびます。例えば、都道府県警察で採用された警察官では、オヤジ世代で巡査部長の階級が珍しくありません。しかし、警察庁採用のキャリアと呼ばれる警察官は22歳の若さで巡査部長よりひとつ上の警部補からのスタートです。キャリアが都道府県警察に出向したときは若い上司です。自衛隊においても、幹部候補生学校を出たばかりの幹部が、父親くらいの年齢の隊員を多数部下に持ちます。
このように、年下の上司、年上の部下があたり前の組織では、それについて特別な思いはないかも知れません。特に、階級社会では年齢よりも階級が絶対です。しかし、一般の会社などではトラブルになることも少なくないようです。その根本は「この若造が!」という意識である可能性が高いでしょう。
立場を理解することからはじまる
上司が自分より年下で若造と呼びたくなるようなケースで、オヤジとしてスマートに対処することを考えてみます。まず、上司と部下には明白な指揮命令系統が存在します。年齢がどうであれ、上司が部下を指揮して命令を下すのです。ここを理解する必要があります。そんなことわかっている!というオヤジでも、実はわかっていないケースがあるのです。
仕事上で必要な指揮命令を受けたにもかかわらず、若造のいうことなんか聞けるかという態度のオヤジは困りものです。また、それよりもこっちのほうが良いと持論を展開するオヤジもいます。この場合、持論が適切であれば良いですが、単に自分のやり方がこうだというレベルで、命令をひっくり返すほどの必然性がないケースもあります。
こうしてみると、この逆の行動をすればスマートな対処となることがわかります。指揮命令には素直に従うことと、組織(を通じて構成員)の利益に関係ないこだわりは持たないことこそスマートな対処といえます。
つまり、はじめから対決姿勢を持つのではなく、お互いの立場を理解するところからスタートすることであり、安いプライドは捨てるべきともいえるでしょう。自分が上司になったとき、年齢が上であるだけで言うことを聞かない部下がいたら困るということを考えれば当然です。しかし、職務上の上下関係を「人間の優劣」と勘違いする人がいます。ここに、年長者が目上であるとの考えがぶつかったとき、若造が上司だなんてとんでもないとの思いにつながるのでしょう。あくまでも仕事上の役割分担だと割り切れば、自然にスマートな対処もできるはず。結局は、長く生きてきたオヤジの度量を見せれば良いのです。