その業務命令って法律的にどうなの4つの疑問
- 2016/11/08
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企業では当たり前?に行われているお付き合い
会社員の経験があるオヤジであれば、見聞きしたこともあるだろうと思われるのが同業他社との情報交換です。業界団体などもあるなかで情報交換することは当然のことですが、ある種の情報は社外秘でなければならないものです。
官公庁相手の入札にかかわる営業部門の人間でなければピンとこないかも知れませんが、談合が駄目であることは誰もが知っているとおりです。
・談合…入札する業者間で入札価格を調整し結果を意図的に左右すること
入札は、各参加者に独自の計算に基づく落札希望価格を提示させることで、適正な商品やサービスの提供をできるだけ安く受けるために行います。官公庁においては、国民や住民の血税を無駄にしないための制度となっています。
しかし、ガチンコの勝負では他社に勝つために赤字覚悟の低価格を出す必要が生じることに加え、体力のある業者ばかりが落札することになってしまいます。そのため、各社が話し合って落札社を決め、他者はそれよりも高い価格を入れるわけです。
こんな行為が許されるはずがないことは当然ですが、現実には違法を承知の上で行われる。それが談合です。たまに、担当者が逮捕されるニュースがありますが、その担当者が自分の意思で行ったとばかりは考えられません。
担当者本人は談合に反対であっても、上層部からの命令であれば従うしかないという側面があります。そんな会社は辞めれば良いと思いますが、それが犯罪行為であっても会社の利益となる社名に背いた人間の再就職は簡単ではないでしょう。サラリーマンは気楽な稼業ではないのです。
談合だけではない業務でもやってはいけないこと
当たり前のように行われている企業犯罪の代表格が談合ですが、それだけが駄目な行為ではありません。
ここでは、割と陥りやすい違法行為を3つ確認しておきます。
・タイムカードの先打ち命令
定時で仕事を終えたことにして、タイムカードを打ってから残業をする。個々の社員が勝手にやるだけでも、それを放置する会社にも問題が生じ得ます。当然、会社が命令するとなればサービス残業の強要ですから許されません。
実は、タイムカードの先打ちは会社ではなく上司の独断で命じているケースもあります。上司の地位にあるオヤジは気を付けましょう。
・昼休みの電話番命令
昼休みに会社から人がいなくなる。そんな事務所では誰かが電話番で残ることがあります。電話のかかっていない時間は休めるという感覚で命じるのです。しかし、電話番は休憩ではありません。昼休みに電話番を命じるなら、別に休憩時間を与えないといけません。
・休日の私用に付き合わせる
休日のホームパーティーに部下を招待する。それだけなら、何の問題もありません。しかし、会社の立場にものを言わせて参加させるとなると話は別です。部下は嫌々ながら仕方なく来ているかも知れないのです。その場は問題化しなくても、あとでトラブルに発展する可能性があります。
カッコいいオヤジなら、こんなセコイ違法行為にかかわらないようにしましょう。