株、FX…マイナンバーの届け出はもう済んだか〜い?
- 2018/11/14
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誰も知らないマイナンバー義務化のカウントダウン
2016年に始まった「マイナンバー制度」。
国民ひとりひとりを区別する独自の番号を付与することで、個人の資産…たとえば税金や金融資産の流れを明確にする目的があるのですが…。
いかがですか、あれ以来ちっともマイナンバーって普及していないですよね。
オジサンは個人事業主なので、仕事をいただく会社との契約書面等でわずかに「マイナンバー教えてください」っていわれたことがあるけど、他はいっさいノータッチ。
でも本当はある所に対するマイナンバーの届け出期限が近くに迫っているって、知ってました?
しかもその残り時間、思ったよりけっこう少ないンですよ。
どこにマイナンバーを提出するの?
どこに?→主に証券会社など、株式やFXを扱う口座を開いているところ
いつまでに?→2018年12月末
少し詳しくお話しすると、
▼株式やFXなどの取引をしている人(過去にしていた人も)は証券会社に口座があるはず
▼今回これらについて「新規」だけでなく「既存」の口座についても、持っていれば一律自分のマイナンバーを届け出る「義務」が発生する
ということで、もしかしたらあなたのメールポストにも、すでにひと月に1回くらい「マイナンバー届けてね」という通知が証券会社から送られているかもしれません。
株式等の取引をすると「取引報告書」とかいうものが発生しますが、そこに実はもうマイナンバーを記載する欄があるんですな。
これからはそこにあなたのマイナンバーが記載されることで、利益やら損失やらを逐一お上に知られていくことになるんです。
なぜマイナンバーが集まらないの?
ではどうしてマイナンバーがここまでないがしろにされるのかというと、そこには大きな理由が3つくらいありそうです。
① マイナンバーが欲しい企業側に強制権がない
あくまで提出はお客側、つまり私たちの行動ひとつにかかっているんです。
その上金融機関側には「収集の義務がある」そうなので、いつかは出すことになるんですけれど。
② 提出しなくても罰則がない
これも今のところは、ですよ。
そのうちにお上から「出さないやつは一定期間口座を凍結しろ」とかなんとか言ってこない保証はどこにもありません。
まるでどこかのフリマみたいですけど。
③ 自分の懐具合を知られることに相当な抵抗感がある
そもそもマイナンバー制度のスタート時から「これって人の懐具合を探る国の便利ツールだろ?」という声が後を絶ちませんでしたよね。
いや他にもマイナンバーが背負う役割はあるんですが、国民の関心はいつの時代もまず自分(と他人)の懐具合なワケで。
きちんと納税して道の真ん中を歩いている大多数の国民にとっては、マイナンバーなんてめんどくさいことこの上ない。
やって欲しいなら、なにか特典付けろよと言いたくなるくらいですから。
このあと控える銀行口座との紐付けがメインテーマか
この年末に迫っているマイナンバーお届け期限は、株やFXといった資産を持つ人限定の告知なんですが、実はもう今年から
▼預貯金口座へのマイナンバー届け出が任意で始まっている
ことはご存じですか?
こちらの登録義務化のメドは「3年」ということですから、2021年頃には銀行にもマイナンバーを届け出ることになるのかもしれません(今は検討中)。
日本にはなんでも10億以上の預貯金口座があるそうで、そうなったら銀行も国民も駆け込みで「てんやわんや」になる姿が想像できるんです。
ま、今はそこまで考える必要はありませんけれど…。
とにかくこの冬は、現役で株取引をしている方以外にも、証券会社に「休眠口座」がある、亡くなったご家族の昔の証券口座がそのままだとか、なにかしら証券会社との付き合いがあるという方は、もらったお便りなどを熟読して早めの行動を心がけた方がいいでしょう。
そしてこれを機に、株や為替の取引から手を引くのも立派な決断でしょうね。
かくいうオジサンも家族の証券口座はきっぱり閉じて、少しばかり残った残高をなにか他のことに使おうと考えています。