自分でやった方が早い!空回り上司の時短術は意外な教育法?
- 2018/07/27
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部下に任せるより、自分がやった方が早い。
1から10まで、部下に説明ないと気が済まない、召使いみたいに動いてくれる部下が一番気楽。
そんな『自分がやった方が早い』症候群に陥っているオヤジは多いだろう。
その結果、仕事は増え、残業三昧になり、部下は成長してなければどうなるだろうか。
思わぬ悪循環だが、仕事ぶりが認められて管理職になったオヤジに多いというこのケース。
解決法はあるのだろうか。
空回り上司は自分と考えの違う部下を育てられない
自分がやった方が早いよ!と部下の仕事を取り上げてしまう上司は、『空回り上司』と言われている。
プレーヤーとしての腕がかわれて管理職になったはいいものの、周囲に自分と同じ完璧さを求めるので、部下は、上司のクローンか、そっぽを向いているか、ダメダメかの三通りである。
上司のクローンタイプの部下の育て方は簡単だ。
性格や仕事ぶりが似ている部下に、仕事を教えればいいだけである、放っておいても育った部下だ。
問題は残りの2タイプで、会社側も上司に、自分と違うタイプの部下を育てて業績を上げてもらいたいと思っている。
だれが上司になろうとも、業績をあげられないダメダメ部下の場合は、本人に問題がある。
問題は、貴方が上司になった途端、そこそこ業績を上げてきた、もしくは優秀だった人に、そっぽ向かれた場合だ。
この場合は、上司となった貴方のマネジメントに問題がある。
例えば営業で成績が思うようにあがらない部下がいて、部下から、後一か月同じ取引先で粘るか、取引先を変えるか選択を迫られたとする、貴方はどうするだろうか。
空回り上司の場合、極論こうなる。
『今まで何やってきた!時間も与えてきた!能力のないお前が悪い!もういい、オレが行って話をつけてくる!』
仮に貴方が行って話がまとまったとしても、部下のプライドはズタズタである。
それだけでなく、部下は、話もろくに聞いてくれないと信頼しなくなるだろう。
この例で見ても判る通り、空回りで余裕のない上司程、部下が持ち出した提案を聞く前に、自分なりの落としどころをみつけ、そちらを優先させてしまう。
その結果、自分の方向に強引に話を持っていき、長話をするのだ。
これではたまったものではない。
意見の違う部下は、貴方が思いつかない解決法を握っている
会社側も、部下をえり好みする様な管理職では、困るのである。
その上、上司が一人で残業しているのであれば『君の一存で仕事の効率が悪くなってるんじゃないのか?』と会社側が判断しても仕方がない。
それを自分とウマが合わない部下のせいにして『あいつがオレの言う通りに仕事をしてくれないから』と言おうものなら『君が担当になってから、やりにくくなったという話があるが』と会社側から反撃を喰らう可能性もあるのだ。
そこで、空回り上司が気を付けたいのが、この様に『自分が苦手とするタイプの部下』にこそ、積極的にフィードバックをし、意見を聞くべきだという事だ。
その意見から、思わぬ仕事の時短術や解決法が生まれる事は往々にしてある。
歴史上、有能な政治家や、スポーツのライバル同士は、自分と正反対のタイプの相手と対戦し、そして裏では密に意見交換を行ってきた。
だからこそ、彼らは政治では手腕を発揮することができ、スポーツでは切磋琢磨する事が出来たのである。
同類ばかり集まる所では、いつかアイデアは煮詰まり、素晴らしいアイデアが生まれなくなるのだ。
いかがだろうか。
組織の優秀なマネージャーになり、社内外で通用する人材になるためには、はじめの第一歩として、自分と全く違う視野や人生観を持つ部下に接してみる事だ。
それにより貴方の評価も変わってくるだろうし、余計な仕事を引き受ける必要もなくなるだろう。