筋トレの効果を素早く実感するために

せっかく筋トレを始めたのになかなか効果が得られないと悩んでいる人は多いのではないでしょうか。理想の細マッチョやゴリマッチョになるためには筋トレを頑張らなければならないのは誰でも知っている事ですが、努力に見合った結果が得られるかどうかはその内容が正しいものであるかにかかっています。

残念ながら多くの人は間違った方法で肉体改造しようとしているため、結果が出るまでにとても遠回りしているのです。

今回は本当に必要な筋トレの量や食事内容、その他の条件について簡単に解説していきましょう。初心者が客観的に見て自分の肉体に変化を感じるためには早い人で1ヶ月。長い人でも3ヶ月あれば十分です。それ以上の期間、筋トレしているにも関わらず体が全く変わらないという人は、「何かが間違っている」と認識した方がよいのです。

 

原因①：筋トレのボリュームが不足している

まず確認して頂きたいのが筋トレのボリュームです。よくある間違いのパターンが「自宅で自重トレーニングのみをしている」というケース。自重トレーニングではなかなか強い負荷を筋肉に与えることはできないので体の成長はほぼ見込めないのです。

もちろん自重トレーニングでも数年かけてみっちり（一日腕立て伏せ100回以上等）行えば体は変化しますがあまりにも非効率的だと言わざるを得ませんね。

人間には文明の利器というものがあります。筋トレにだって専用の道具やマシンがたくさん開発されていますが、それらはより効率的に筋肉を発達させることができるからこそ存在しているのです。

自宅で筋トレしたい人であれば最低限ダンベル、インクラインベンチは用意しましょう。とにかくダンベルがあるのと無いのとでは実施できる種目数にも天と地ほどの差があります。

また、可能であればジムに通いましょう。専門の機材が使いたい放題です。とにかく一番もったいないのはお金ではなく時間。人生は有限ですから効率よく体を変化させなければいけません。

 

原因②：食事内容が適切でない

とにかくタンパク質が不足しているという人は意外にも多いのです。基本的には自分の体重の倍のグラム数の動物性タンパク質を毎日摂取する必要があります。体重70kgの人であれば140g以上ですね。

また、植物性のタンパク質はあまり推奨できません。タンパク質はアミノ酸が結合してできている物ですが、構成するアミノ酸の内容や質にはそれぞれの食品で大きな違いがあるのです。

肉や魚、乳製品や卵などに含まれる動物性のタンパク質のほとんどはアミノ酸スコア（タンパク質の成績表のようなもの）が最大値である100なのですが、植物性のタンパク質についてはアミノ酸スコアはまちまちです。中にはアミノ酸スコア50以下の食品もありますからタンパク質だからといって一括りにはできないのです。

筋トレする日、しない日に関わらず毎日動物性タンパク質をしっかり摂取するよう心がけましょう。筋トレの努力が食事のせいで無駄になってしまうのはもったいないですからね。

 

原因③：消化吸収能力が弱い

ハードゲイナーと呼ばれる、とても太りにくく筋肉の発達が遅いタイプの人によく見られる状態です。

端的に言ってしまうと食事量と栄養の吸収量は別ものです。胃にどれだけたくさん詰め込んでも消化吸収出来ていなければ体は体内の「管」を通って便として排泄されるだけだからです。

食べても食べて体重が増えないという人には市販されている消化酵素サプリをオススメします。腸内環境を整えることで効率よく栄養を吸収し、様々な栄養素を筋肉へと変えられるようになることが期待できます。

 

原因④：体脂肪が多く筋肉が見えにくい

太りやすい人というのは基本的には筋肉もつきやすいのです。タンパク質をしっかり摂取し、筋トレも十分なボリュームを実施しているにも関わらずなかなか外見的に筋肉が増えたように見えないという場合は「体脂肪が多すぎる」事が第一の原因であると考えられます。

結局は体脂肪率が減らなければ筋肉の存在は目立ちません。皮膚のすぐ下にあるのは皮下脂肪であって筋肉ではないからです（筋肉は脂肪の下）。

体脂肪が多すぎる人は筋トレをしながらダイエットも頑張りましょう。タンパク質は多めにとりつつ炭水化物と脂質の量を意識して減らすのです。体脂肪が落ちればどんどんカッコいい体へと変化していきますよ。