そろそろ股割りで苦しんでみよう

数あるストレッチの中でも股割りはお相撲さんの世界の独特のものとして一般人にはあまり馴染みも薄いものです。
イメージ的にも相撲部屋に入り立ての新人が先輩力士にいびられるように股を広げさせられて泣きそうな顔をしながらやっていると言うものでしょう。
そんな事をわざわざ自分自身でやる気もしませんが、実際にはそれだけ頑張ってもする価値があるのです。
さすがに相撲は取らないでしょうが、それでも身体は柔らかくなってくれるのは間違いありません。
これから年を重ねるにつけ不意の動きで転倒したり足腰を痛めたりとする機会も増える一方です。
これまで全く手を付けていなかったストレッチの人も多いでしょう。
そろそろ股割りに手を付けてみても良いのではないでしょうか。
しかしシコならともかく、股割りは見よう見まねで自分一人で完成しづらいものです。
その効果的な方法等について触れてみます。

股割りとは

股割りとは、床に座って両足を伸ばしてぴったり床に付けたまま前屈し頭を床に設置させるものです。
これは聞いただけでも至難の業です。
いきなりやらされれば、ストレッチと言うよりは確かにいじめの世界観も否めません。
おそらくは頭を膝の上に付けられれば柔軟性としては上等と言えます。
これくらいならストレッチとして良く見受けられるものです。
もちろんすぐに出来るはずもありませんので、概ね1年プランでじっくり腰を据えてのチャレンジになるかと思います。
それだけに達成した時に感動もあるはずです。
つまらない事のようですが、出来てしまうと大きな自慢となります。
こういうところでも自信が持てるだけで大きな成果となるのです。

・身体が楽になる
股関節が自由自在の角度に回せるような感触になりますので、動きも軽やかになり心も軽やかになります。
ちょっと無理な体勢になっても踏ん張りが効いてくれますし、怪我もしにくくなります。
下半身から血行を促進してくれるのも嬉しい効果です。

股割りはこうして実現する

・準備段階からステップアップ
まずは前段階のストレッチをクリアしましょう。
床に座って両足裏を合わせかかとを股間に摺り寄せ両足を開げたまま前屈します。
なるべく前に倒します。反動を付けて息を吐きながら30秒固定してます。
これを数回繰り返していると股関節が柔らかくなってきます。
さらに片足だけ伸ばして膝の上に顔が付くように前屈をさせたりします。
太ももの裏やハムストリングをしっかり伸ばす運動も癖にしておきましょう。
慣れないうちは苦しいかもしれませんが、ちょっと慣れると苦しさが気持ちよくもなってきます。

・無理をしない
正直言って別に股割りまで完璧に出来る必要もありませんが、そのレベルを目指す事でかなりの効果が期待出来るのです。
痛くなったりしてまでするのは良くありません。
じん帯を傷めたりして身体を壊すと二度とする気も無くなりますのでマイペースで気長に取り組んでいましょう。