素朴な疑問！筋トレって何時にやるべきなの？

筋トレやボディメイクのためのワークアウトは自分の生活に自然とマッチする時間帯に行うべきであることは言うまでもありません。例えば普通の会社員であれば平日の朝から夕方までは仕事。となると、トレーニングを行う時間帯は退社後から夕食までの間に行うのが最も一般的だと思われます。

また、夜勤のある人であれば退社後の早朝や午前中に行うという人もいます。その他、一部には午前５時頃に起き、筋トレをしてから出社して夜は早く寝てしまうという非常に健康的(？)な人もいますね。

実は最新の研究では筋トレを行うのに最も適した時間帯、タイミングというのが明らかになっています。今回はこの点について解説していきましょう。

脳機能的には早朝トレが良い？

人間の脳の特性を調べてみると、筋トレに対して前向きになるために必要な脳内ホルモンのアドレナリンやノルアドレナリンは午前中の方が午後に較べて分泌が活発となります。これは大昔、無防備だった睡眠中から覚醒した直後、すぐに狩りなどの激しい行動をとるために必要な能力のためだったと考えられます。この観点から考えると我々がトレーニングするのも朝の方が良いように想定されるのですが、実際にスポーツ選手のトレーニングパフォーマンスを測定した結果によると、必ずしも朝のコンディションというのはトレーニング向きではないようなのです。実験では午前8時と午後6時に同じ内容のトレーニングを行いましたが、結果は午後6時の方が優れたものとなりました。

確かに脳内の状態としては朝の方が運動向きなのですが、体全体のホルモン状態（インスリンやテストステロン）については午後の方が勝っていたとのことです。

結論としては午前に行うよりは、午後の方がトレーニング向きであるが、肝心なのは「起床後何時間経過しているか」のようです。つまり夜勤者であれば退社後の午前中にトレーニングするのは全然アリ、となるわけです。

ダイエット用の運動は朝が良い

筋力アップや筋肥大を目的としたウエイトトレーニングの場合は午後に行った方が良い結果が得られますが、脂肪燃焼を目的とする場合は朝方に実施する方が良いようです。これは、「いかに代謝が高い時間を長くするか」がダイエットにとって非常に重要であるためで、寝てしまうと代謝がリセットされてしまうので運動から睡眠までの時間はなるべく長い方が良いから、というのがその理由になります。

ジョギングや水泳を朝する時間が無いという人は、室内で短時間で行えるHIITトレーニングなどを選択すると良いでしょう。

ちなみに、午後に行う筋トレは可能であれば夕食後が好ましいのです。エネルギーが満たされた状態であればトレーニングの内容は充実しますし、エネルギーをある程度使い切った状態で入眠となりますから脂肪も増えにくくなります。時間的にちょっと厳しい人も多いかと思われますが、可能であれば退社⇒夕食⇒筋トレ⇒プロテイン⇒寝る、という流れがベストなのです。