朗報!オヤジの臭いはボディソープで変えられる?【薬剤師アドバイス】
- 2019/08/23
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「加齢臭」や「オヤジ臭」と言われるあの臭い。もしかしたら、そろそろ自分が発しているかも?自分ではなかなか気づきにくい臭いだからこそ、しっかりケアしていきたいですよね。
女子高生の香りになれるボディーソープなるものも話題を集めていますが、はたしてオヤジの臭いはボディーソープで変えられるのでしょうか。今回は臭いとボディーソープについてお話をしていきます。
1.オヤジ臭の原因とは?なぜ臭いが気になってくるのか
加齢臭やオヤジ臭の原因を知っておくと、対策もしやすいですよ。
1-1.オヤジ臭の原因はノネナール
臭いの種類には大きく2つあります。
・汗や皮脂の臭い
・タバコや食生活など生活習慣による臭い
オヤジ臭は汗や皮脂の臭い、とくに皮脂が原因となることが多いです。皮脂が雑菌により分解して作られるノネナールという物質があのオヤジ臭を発してしまうんですね。
ノネナールは早い方であれば20代の後半から、多くの方は40代に入ったころから急激に分泌量が増えてしまいます。
女性よりも男性の方が皮脂分泌量が多いため、ノネナールも男性の方が多く分泌されることが特徴です。だから女性で加齢臭がする方は少ないんですね。
皮脂の他に汗も不快な臭いの原因となります。汗をかくと雑菌が繁殖して皮膚の汚れと混ざり、臭いを発してしまうのです。オヤジ臭と汗の臭いが混ざっているケースもあります。
1-2.自分が臭っているかどうか調べる方法
自分からオヤジ臭が出ていないか確認する方法はとても簡単です。いつも使っている枕を嗅いでみてください。枕から脂臭いにおいがしたら、要注意です。自分では臭いに気が付かなくても、実は臭っている可能性があります。
自分からオヤジ臭がしていたら嫌だと思う方がほとんどでしょう。まさかオヤジ臭をファッションのごとく好きこのんで身につけている方はいないかと思います。しかし普段から嗅いでいる自分の臭いは、鼻が慣れてしまっているのでどんなに臭いを発していても気づきにくくなってしまうのです。
毎日使っている枕は、自分の臭いをチェックするのにまさにピッタリなアイテム。皮脂は頭や耳の裏、首の後ろから多く分泌されるので、枕はちょうど皮脂が付着しやすいんですね。
どうでしょう、枕から臭いはしたでしょうか?もし少しでも臭いがしたら、あなたもオヤジ臭予備軍です。すぐに対策を始めましょう。
マンダムの調査によると、ビジネスシーンにおける相手の身だしなみのうち、「ニオイ(体臭)」がもっとも気になりやすいことがわかっています。エチケットとしても臭い対策が必要ですね。
2.ボディーソープを変えるだけでも臭いは変えられる?!
では本題のボディーソープでオヤジ臭を消せるか、という話に入りましょう。オヤジ臭の原因となるノネナールを減らすには、皮脂の対策をしなければなりません。同時に汗の対策もするとなおよいでしょう。
・皮脂をキレイに洗い落とす
・雑菌の繁殖を抑える
・強すぎない香りのものを選ぶ
ボディーソープを選ぶときは上記3つの点に注意して選びます。これら3つに注意すれば、ボディーソープでオヤジ臭を変えることも可能です。嫌な臭いを卒業していい匂いになるために、それぞれの注意点を詳しく見てみましょう。
2-1.皮脂をキレイに洗い落とす
皮脂が分解されてノネナールができる、つまりボディーソープでしっかり皮脂を落とすことができればオヤジ臭も軽減できます。皮脂を落とせればいいので、とくにどのボディーソープじゃないとダメということはありません。
・胸
・額
・耳の裏
この3か所はとくに多くのノネナールが分泌されることがわかっている部位ですので、念入りに洗ってくださいね。
保湿重視のボディーソープだとなかなか皮脂が落ちないこともあるので、できれば臭い対策ができると謳っているできるボディーソープを選んだ方がよいでしょう。しかしメンソールがきいている清涼感のあるボディーソープは要注意です。洗った気になっているだけでしっかり汚れを落とせていないこともあります。
あまりに洗浄力が高すぎるものだと、皮脂を奪いすぎてしまうこともあるので要注意です。皮脂が不足すると、肌が「潤いがたりない!もっと皮脂を分泌しなきゃ!」と、かえって皮脂を出してしまうので、オヤジ臭を強めてしまう可能性があります。
ベタベタしすぎず、それでいて乾燥しすぎない程よいボディーソープを選びましょう。
2-2.雑菌の繁殖を抑える
ノネナールは雑菌が皮脂を分解する際にできる臭いの原因物質です。オヤジ臭の他に汗臭さの原因も雑菌が原因となります。
そのため臭いのケアをしたいなら、雑菌の働きを抑える成分が入っているボディーソープが必要不可欠とも言えるでしょう。殺菌成分としては以下のものがありますので、そちらが入っているかを確認してください。
・イソプロピルメチルフェノール
・ベンザルコニウム塩化物
どちらも医薬品に配合されることもある成分ですね。イソプロピルメチルフェノールはボディーソープだけでなくニキビ用の塗り薬や虫刺されの薬などにも使われています。細菌と真菌の両方を殺菌してくれる成分です。
ベンザルコニウム塩化物はトローチや手指の消毒薬に配合されていることが多いでしょう。こちらも細菌と真菌の両方に殺菌効果を示します。皮膚にはさまざまな細菌や真菌がいますので、こういった殺菌成分が入ったボディーソープは臭い対策としてとても有効です。
この他に渋柿エキスや緑茶エキスが入っているものもよいでしょう。渋柿エキスに含まれている柿タンニンは、ノネナールの発生を有意に抑えることが研究でもわかっています。臭いケアを意識したボディーソープで、渋柿を配合しているものが多いのは、このためなんですね。緑茶エキスにも殺菌効果があるので、臭いの軽減が期待できます。
2-3.強すぎない香りのものを選ぶ
臭いを別の香りでごまかしてしまうのも、オヤジ臭を減らす方法の1つです。よい香りのボディーソープを使えば、たちまちに体がよい香りで包まれます。ただしキツすぎる匂いには気をつけなければなりません。
うまくオヤジ臭を誤魔化すどころか、臭いが混ざってなんとも言えない臭いを発してしまうことも考えられます。よい匂いのボディーソープを使うのは問題ありませんが、きちんと皮脂を落として殺菌できるものを選びましょう。
3.普段から気をつけたいオヤジ臭の対策方法
スメハラなる言葉があるように、臭いは相手を簡単に不快な思いにさせてしまうものです。ボディーソープで皮脂を落とし、雑菌を殺菌することはたしかに臭い対策として有効ですが、これ以外にも気をつけてほしいことがあります。
3-1.服は毎日洗う
何回か着てから服を洗う方もいるかもしれません。しかし臭いは驚くほど衣服に染み付きやすいものです。とくに汗をかいていなくても、できるだけ小まめに洗濯しましょう。体ではなく衣服が臭っている方も意外と多いです。
3-2.高脂肪食は控える
ノネナールの分泌量は、食事内容によっても左右されます。肉を食べると体臭がきつくなるという話を聞いたことがありませんか?これは迷信ではなく、事実です。高脂肪食を食べるとノネナールの分泌量が増えてしまうことがわかっています。食べすぎには注意しましょう。
3-3.汗をかいたら小まめに拭く
運動によってもノネナールの分泌量が増えます。汗をかくとただでさえ臭いが出やすいので、小まめに拭く習慣をつけましょう。汗と一緒にノネナールも拭き取ることで不快な臭いを抑えられます。
4.まとめ
オヤジ臭はボディーソープを変えるだけでも軽減することができます。殺菌成分が入っているものはとくに臭い対策としておすすめです。ただし香りのキツすぎるものは気をつけてください。
香りでごまかすのではなく、皮脂をしっかり落として殺菌することで、よい匂いになれるでしょう。衣服を小まめに洗ったり食生活に気をつけたりすることも有効です。よい匂いをまとって、オヤジ臭さを脱ぎ捨てましょう。