肉食至上主義にGood Bye！

若者だけでなく、特に筋トレを一生懸命頑張る人たちの多くはついつい牛肉や豚肉、それらの加工食品中心の生活に偏りがちです。糖質に対する危険性がクローズアップされる昨今ですが、その一方で脂質に対する警戒心が薄れ過ぎてしまっているのかもしれません。
海外でボディメイクに取り組む人たちの間では、よく「Eat more!!!」という言葉が飛び交います。つまり、「もっと食え！食って食って食いまくれ！」というわけです。確かに食わなければ筋肉がつかないのは事実ですが健康を害してしまっては元も子もありませんよね。

アメリカのワシントン大学が行った研究によると、西欧型の肉食生活を改め、植物性食品の摂取量を増やすことで心臓病のリスクが大きく低下するとのこと。タンパク質を摂るために肉類は大切な食材であることに間違いありませんが、過ぎたるは及ばざるが如し。あまりにも偏り過ぎていないか自分の食生活をチェックしてみる必要はありそうです。

 

魚介類の摂取量を増やそう

動物性タンパク質の供給源として、肉類と同じくらい重要なのが魚介類ですね。魚介類の脂質は肉類の脂質に比べオメガ３と呼ばれる不飽和脂肪酸の割合が多く悪玉コレステロールの撃退にも一役かってくれる嬉しい存在です。

また、魚介類には亜鉛が多く含まれていることも忘れてはいけません。亜鉛の一日の摂取量をわずか4mg増やすだけで感染症リスクを大きく減らすことができるという研究結果もありますし、味覚障害防止や男性機能の維持といった効果も期待できます。

普段、あまり魚介類を食べていないという人は、これを機会に一日平均100g程摂取量を増やしてみてはいかがでしょうか。

 

ビタミンDは頭痛に効果的だった

慢性的な頭痛に悩まされている人。もしかしたらビタミンDが不足しているかもしれません。フィンランドの大学が我々オヤジ世代の男性2500人以上に実施した検査によると、ビタミンD不足と慢性頭痛の間には有意な相関が認められたそうです。

ビタミンDは日光にあたることによって体内で生成されますが、オフィスワークの多い人の場合は意識的にマルチビタミンやビタミンDのサプリメントを飲んだ方が良いでしょう。頭痛がピシッと治まるかもしれません。

 

ダイエットドリンクに過剰な期待は禁物

ダイエットドリンクを「飲めば飲むほど痩せるもの」と勘違いしている人がいるようです。しかし、残念ながらダイエットドリンクの摂取量と肥満改善効果にはなんの相関も見られません。むしろダイエットドリンクを飲む人の方がそうでない人たちと較べて肥満の割合が高いという調査結果すらあるくらいです。

もちろん、肥満だからこそダイエットドリンクを飲んでいる、という人が多いのかもしれませんし因果関係についてはまだ分かっていない事も多いようです。しかし、少なくともダイエットドリンクを飲むことによって他の高カロリー食品に対する警戒心が緩んでしまうのでは意味がありませんね。

飲み物は食べ物に較べて様々な面で軽視されがちですが、実は食べ物よりも多くの危険性を秘めているのです。

 

ダイエット時に食べるべき食材とは

米国立心肺血液研究所が推奨している「DASH」と呼ばれる食事法が、「最強のダイエット方法」として注目されています。

このDASHでは、メインとなる食材を全粒穀物・低脂肪乳製品・低脂質の肉類・魚介類・ナッツ類・種子類・豆類・野菜に限定しています。つまり、脂質たっぷりの加工食品や菓子類・揚げ物などはご法度というわけです。

なんとも王道なダイエット方法だなあという印象ですが、米国立心肺血液研究所のお墨付きとなればやはり効果的なのでしょう。低GIで低脂質、ボディビルダーの減量期初期の食事と丸っきり一致しますね。

全体の摂取量やカロリーは置いておいて、とりあえず食材の種類だけに制限を掛けてみるのは良いアプローチの仕方かもしれませんね。