化粧品のプロが教えます。男はスキンケアするな!
- 2018/01/04
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男性用化粧品
男性用化粧品市場は化粧品業界の中でも数少ない高成長分野と見られており、様々なメーカーが大小問わず新製品を投入しています。化粧水や美容クリームといった基礎化粧品(要は肌の状態を整える化粧品ですね)は勿論の事、ファンデーション、アイライナー、アイブロウなどといったメイク用商品まで発売されており、それらが店頭で長い間販売されているわけですから、一定の需要があるという事なのでしょう。店頭での動きの悪い商品はすぐに返品をされてしまいますので、売れている商品でなければ基本的には長い間、店頭で販売はされないものですから。
男のスキンケアとは?
男性用メイク商品は比較的若い年齢層に受け入れられていると思われ、まだまだこちらのページをお読みになっていらっしゃるオヤジ世代にまでは一般化していないと思われます。それでも、男性のスキンケアに対する意識は随分高まっている事は皆さんも認められるところではないでしょうか。
実際、中年男性に向けた男性用スキンケア商品もシリーズで大手メーカーから発売されていますし、百貨店のカウンターで販売している高級ブランドでも男性用の商品を何種類も発売しています。
よし、それならば俺も始めてみるか、と思い立って百貨店やドラッグストアに訪問、美容部員の綺麗なお姉さんに勧められるままに、化粧水、クリーム、美容液と数種類購入……ちょっと待ってください! 筆者は化粧品業界ウン十年のヤジアップ世代のオヤジですが、そんな筆者はあえて断言してしまいます! 男性にスキンケアは必要ありません!
男性の肌
まず、男性の肌は女性の肌に比較して皮膚が厚く、従って紫外線を始めとした外部からの悪影響を受けにくい構造になっています。又、女性に比べて皮脂の量も多いため―人間の皮脂というものは肌を乾燥から守り、結果、肌荒れ等々の皮膚トラブルからも守る役割をしています――化粧水やクリームなどによって皮膚に油膜を作る事は、却って皮脂の過剰につながり、ニキビや毛穴の開きなどの原因を作ります。
一方で、スキンケアには肌の汚れを落とすことが大切との考え方のもとに、男性用洗顔料などで洗顔する方も多いと思われますが、先述した通り、男性の肌は皮脂が多いですから、各化粧品メーカとも男性用化粧品に関してはスクラブ等々を配合し、さっぱりした洗いあがりを実感しやすくさせるため、洗浄力を非常に強くしているというのが実情です。肌にいい、悪い、というよりも、売れる、売れない、という観点からすると男性用洗顔料に「さっぱりした洗いあがり」を強調した方が「売れる」からです。
強い化粧品は肌に悪い
洗浄力の強い洗顔料は肌に必要な皮脂を洗い流し、肌のバリア機能を低下させてしまいます。肌についた汚れというものは、ゴシゴシ洗わなくてもぬるま湯で洗ってやれば落ちる程度の汚れですから、強い洗浄力の洗顔料を使用した洗顔はさっぱりした(気になる)洗いあがりを実感するためだけのもので、百害あって一利なしとまで言ってしまって構わないものです。
ならば男性のスキンケアはどうすれば?
ここまで読んでいただいた方は、男性用化粧水もダメ、クリームも必要なし、洗顔料もダメ、となればいったいどうすればいいの? とお考えになっていらっしゃるでしょう。それなら何もすることがなくなってしまうじゃないか、とも。
筆者の申し上げたかった事はまさに今、あなたがお考えになった〝それ〟なんです。そうです。男性は特にスキンケアなんてする必要がないのです。洗顔はぬるま湯で、乳液やクリームなんて、男性には皮脂過剰になるから必要なし。あの我々オヤジ世代の希望の星、福山雅治さんは、聞くところによれば顔にも身体にも洗顔、ボディソープは一切使っていないそうですね。
男性として気を付けるとすれば紫外線でしょうか。女性に比べて影響を受けにくいとはいえ、紫外線は間違いなく肌にダメージを与えるものですので、もう若い時みたいに真っ黒に日焼けすると日焼けが冷めた途端にシワシワ、ボロボロの肌になってしまいます。
いかがでしたでしょうか。スキンケアをいろいろ始めたらかえって肌の調子が悪くなってしまった、あるいは、これからスキンケアを始めてみようかな、と考えておいでの方、世の中に溢れている化粧品情報は大半が女性向けの情報です。中には男性向けの化粧品情報と言いながら、女性向けの内容をそのままコピペしていると思しき情報も存在しています。