全米で大人気のCICOって…？

日本ではまだちょっと知名度が低いのですが、2017年に全米で大流行したダイエットに「CICO」という方法があります。「とても気楽にできる！」と評判なのですが、残念なことにCICOで体調を崩したり病気になったという人が増えているのです。

医師の中にも単純にCICOを実施するだけでは本当に健康的に痩せることは難しいという意見も多いようなのです。

果たしてCICOとは一体どのようなダイエット方法なのか。そして何が原因で体調を崩しやすいのか。またダイエットに成功するための本当の秘訣とは何なのかについて解説していきましょう。

 

原理原則は大正解！しかし…

CICOとは「Calories In・Calories Out」の略称で、簡単に言えば「摂取カロリーは消費カロリーよりも少なくしましょう」という単純なものです。

なぜこれがウケているのかというと、油っぽい肉でも、甘いスイーツでも、食べたい物は基本的になんでも食べて良いからだそうです。当然、その量に注意する必要はあるのですが、禁止食品が無いというのは米国人にとって大変嬉しいことなんですね。

しかしながら、専門家によるとCICOでは栄養バランスが全く考慮されていないため、CICOを単純に長期間実施すると体調を崩したり生活習慣病になる人が激増する可能性があるとのこと。米国人の偏食っぷりは半端ないですからね。

 

健康的に痩せるためには？

確かにカロリー収支をマイナスにすれば痩せます。そしてこれはダイエットのまず一番優先して取り組まなければならない大原則でもあります。ただ、それだけではダイエットは成功しないからこそ難しいんですね。

あくまでも健康的に体脂肪を落とし、そしてそれを長期的に維持するためには偏食は許されません。また、厳しいカロリー制限だけで痩せても筋肉がどんどん削られてしまいますから決して魅力的なスタイルにはならないのです。

おそらく、CICOで作った体は痩せているのに脂肪量はそこそこ多いなんともわけのわからないみすぼらしい肉体でしょう。そんな物に本当に皆さんなりたいのでしょうか。

 

結局どんなダイエットが楽なのか

何かのバランスを極端に傾けるダイエットはやはり肉体的にも精神的にも負担が大きいと言えます。結局、特定のダイエットをビジネスとして広めるためにはある程度インパクトが無ければ宣伝効果が得られません。そのためにおもしろおかしいダイエット方法は後から後から開発されるわけですが、残念ながらダイエットで本当に成功するためには王道を行くのが最も効率的と言えるのです。

王道ダイエットとはつまり、カロリー制限と栄養のバランス、そして運動量の三つを適切にバランスさせることです。

前述した通り、カロリー収支をマイナスにすることが最も大切なのは間違いありませんが栄養素の存在を無視してしまうとホルモンや脳内の神経伝達物質のバランスが乱れてしまいます。また体調を崩して病気になってしまえばダイエットどころではなくなってしまいますよね。

まず、カロリーは自分の推定消費カロリーからマイナス500kcal程度を限度としてカットします。それ以上落とすと長期的な意味での成功率が下がってしまうからです。

そして、タンパク質は体重の1.5倍～2倍程度を取り、糖質と脂質もきちんと摂りましょう。糖質制限をしている人は糖質はかなりカットしますがその分質の良い脂質は確保しなくてはいけません。

 

筋トレは絶対やるべし！

また、運動は筋トレがとても効果的です。筋肉が1kg増えれば毎日50kcalの消費カロリーが増加します。たった50kcalと思うかもしれませんがトレーニングによって3kg筋肉が増えれば毎日特に意識しなくとも150kcal。一ヶ月なら4500kcalで一年だと54000kcalになります。これは体脂肪で言えば8kg弱にもなる量です。おそらくほとんどの人が慢性的な脂肪増加とサヨウナラできるのではないでしょうか。

筋トレは自分の成長を手堅く実感できる素晴らしい習慣です。他人と比べる必要はなく、ライバルは常に過去の自分自身です。

ダイエットを成功させるために、少しの努力と工夫を多方面に対して行いましょう。それが結局は大きなダイエット成功へと繋がるのです。