強いパスポートが持てる

日本にいてばかりでは日本の良さは見えません。
これは海外旅行をすすめる人の決まり文句です。
国内旅行もそれほどこなしてもいないのに、確かに海外に出かけてみればこれほどまでに日本の恵まれようがわかるものです。
それはまず、入国の際にチェックを受けるパスポートから実感できます。
日本のパスポートはビザなしで170もの国に入国できるのももちろんのこと、実際に体験した数々のエピソードからもその強力ぶりがわかります。
これは日本人であることのせっかくのメリットなのですから、大いに生かすべきでしょう。
なかなか海外旅行に出かけられずとも、そんな強いパスポートを持っているだけで自分の身分が世界で保証されていることも感じられるのです。
まだパスポートを持っていなければ、まずはそんなパスポートを手に入れましょう。
そして持っていれば使ってみたくもなるでしょう。
もったいぶらずに海外でパスポートを使い回してみるのもおすすめと言えます。

日本のパスポートで良かった体験談

・混んでいれば優先される
日本人へのパスポートのチェックは、いたってシンプルなのは割と知られています。
世界では入国の目的や目的地など、パスポートを見比べながらじっくり質問攻めにもされるのが普通のようです。
それが日本人であれば、時と場合によっては極端に省略されることもあるのです。
フィリピンの空港で入国審査に行列ができていた時に「日本のパスポートを持っている方はこちらを通ってください」と特別扱いをしてもらいました。
欧米人もたくさん待って並んでいたのに申し訳ありませんでした。
きっと係員も、とりあえずまず問題のない日本人を外して行列の圧迫感を減らしたかったのでしょう。
でも他の外国人から不満が出るかと思ったら「それはそうだろうなあ」と仕方なさそうにしていたようです。
むしろ、おかげで行列が速く解消されて助かったというような顔さえしていました。
最初の申し訳ない気持ちが、何だか自分たちが渋滞解消に役立っているようないい気分にさえしてもらえたのでした。

・フィリピン人に羨ましがられた
フィリピンは比較的、気軽に海外気分を味わえるおすすめの国です。
そこでよく言われるのは「日本人は簡単に何度も訪れてくれるけど、僕らはそう何度も日本には行きづらい。」
それは経済的な理由だけかと思ったらそうではないらしいのです。
「僕らはパスポートだけではどこにも行けない、ビザを取らなければいけないし、それが取れないかもしれないんだ。」
そこで調べてみたら、そんな国はフィリピンだけでなくむしろ世界では当たり前と言われてもおかしくもないのです。

入国審査だけじゃないその威力

日本のパスポートは、外国へ入国する際に便利と感じるだけではなく入国してからも役に立ち続けてくれます。
数年前、中東のある国で赤信号に気付かず道路を渡っていたら警察官に呼び止められました。
そして「交通違反だから罰金を払うことになる」と言われてパトカーに連行されました。
そこで日本のパスポートを見せると、ちょっと神妙な顔になって「赤信号では道路を渡らないのは世界共通だろう」と注意されただけでした。
そもそも罰金の対象でも無かったのに、外国人だから罰金を徴収しようとしたのかもしれません。
法律の違いまではっきりわかりませんでしたが、普通に考えて歩行者なのに罰金まで課するというのはいかにも不自然ではありました。
もちろん日本のパスポートさえ持っていれば、海外のどこでも交通違反をして大丈夫なはずもありません。
しかし「どこかいい加減な扱いをしてはまずい、後で自分たちが困ることになるかもしれない」などと思わせる効果は感じられました。