1000円などお札にある記番号の意味は?全部で何通りある?
- 2018/10/01
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お札には番号が!
日本でのお金のお札と言えば「1000円」「5000円」「1万円」があります。これらのお札には、記番号なるものが記されています。記番号によって金運アップするなどの迷信があるのですが、気になるのが記番号にはどんな意味があるのかでしょう。そこで今回は、日本のお札の記番号の意味や何通りあるのかを紹介していきます。
お札の記番号とは?
日本のお札の記番号は、8桁~9桁の数字とアルファベットから成り立っています。アルファベットは戦闘から1もしくは2文字と末尾の1文字で使用され、アルファベットに挟まれる形で6桁の数字が使われるのです。
アルファベットは、「I」と「O」は使用されていません。これは、数字の「1」や「0」と間違いやすいからです。また、数字は000001~900000までとなっており、900001~999999の数字は欠番扱いとなっています。
お札の記番号の意味?
お札の記番号には、意味もあります。実は、末尾のアルファベットには製造工場が記されているのです。具体的に言えば、「A~H=滝野川工場」「J~N・P~R=小田原工場」「S~V=静岡工場」「W~Z=彦根工場」となっています。また、1桁または2桁ある先頭のアルファベットは、工場内での印刷順序を表しています。
記番号は何通りあるの?
お札の記番号は、129億6千万通りあります。まず6桁の数字だけで、90万通りがあります。そして、アルファベットの組み合わせまで考慮すれば、129億6千万通りとなっているのです。日本全国でお札が使用されることを考えれば、129億以上の記番号があるのには納得するのではないでしょうか。
もし全通り製造したらどうする?
日本全国で使用されているお札の量は凄まじいものがあり、129億以上の記番号があっても足りません。そこで、記番号が全通り製造された場合、別の方法で区別することができるようになっています。
実は、記番号の色は変化するようになっているのです。黒色・青色・褐色・暗緑があり、全通り製造したら色を変えて再び製造しています。つまり、世の中には色は違うけど、まったく同じ記番号のお札が出回っているのです。
お札は廃棄されるの?
どんどん製造されていくお札ですが、製造されているだけだと出回るお札が増えすぎてしまいます。実は、お札にはある程度の寿命があり、傷んだお札などはリサイクルされるようになっています。
日本銀行に戻ってきたお札のうち、汚損などで流通に適さないと判断されたお札は、細かく裁断されるのです。そして、裁断されたお札は、住宅用の建材や固形燃料、トイレットペーパーなど様々な形でリサイクルされています。
ちなみに、平均的なお札の寿命は、1万円札だと4~5年程度と言われています。1000円や5000円は1~2年程度とされているのです。この違いは、1000円や5000円の方が釣り銭などで利用されることが多くなるため、傷みやすいからとされています。いずれにしても、ある程度のサイクルで、お札は廃棄されてリサイクルで再利用されているのです。
ぜひ記番号に注目を!
記番号からは、製造された工場がわかります。また、129億6千通りも記番号はあり、色を変えながらどんどん製造されています。普段あまり興味を示さない記番号ですが、実は注目すべきです。記番号によっては、額面以上の価値があるケースがあります。
例えば、A000001A~A000100Aの記番号は高値で取引されます。この番号は、基本的に博物館などの施設に寄贈されるため、一般に流通しないとされており、この番号のお札は高額になるのです。また、A××××××Aの記番号やZ××××××Zの記番号、キリ番・ゾロ目の記番号などが高値になりやすいです。
そのため、ぜひ銀行でお金を引き出した際には、記番号にも注目してみてください。もしかしたら、とんでもないお宝を手にしているかもしれません。