観光スポットが集中している「道後温泉」

仕事が忙しくてまとまった休みが取れないと、せっかくのデートも近場で、しかも利便性の良いところで済ませがちです。彼女との付き合いが長くなるほどマンネリ化します。けれども地方の観光地は移動ばかり時間がかかって、日帰りでは思うように楽しめません。

そこでおすすめしたいのが、愛媛県の松山市にある「道後温泉」です。空港からのアクセスが良く、市内を走る伊予鉄道を活用すれば、日帰りでも複数の観光地を巡れます。もちろん、温泉もグルメも楽しめるのです。

旅のスタートは「道後温泉本館」から

道後温泉や愛媛県の入口となる「松山空港」には、羽田や伊丹、中部国際空港など、主要都市の空港から直行便が運航されています。しかも、始発便は遅くても9時台までに到着し、19時台まで帰りの便があります。つまり最長で10時間ほど滞在できるのです。松山空港から道後温泉までは、直行のリムジンバスがあり、40分くらいで到着します。

道後温泉に到着したら、まずは「道後温泉本館」に寄ってみましょう。朝の6時から営業しています。明治時代に建てられた公衆浴場で、夏目漱石の小説「坊っちゃん」にも登場します。3階建ての建物は5つのエリアに分かれていて、それぞれ料金とサービスの内容が異なります。せっかくですから「霊の湯」に入り、3階の個室を利用しましょう。貸し浴衣とタオル、坊っちゃん団子がついて1人1,500円。温泉と個室を80分間利用できます。

道後温泉を散策してみよう

移動の疲れが取れたら昼食です。周辺のホテルや旅館では趣向を凝らした料理を提供しています。ランチですからお得な料金で楽しめるのがうれしいところです。季節によって川べりで食事できる旅館もあります。

お腹が満たされたら、周囲を散策してみましょう。文学に興味があるなら、伊予鉄道道後温泉駅前にある「坊っちゃんからくり時計」や、道後公園内の「松山市立（正岡）子規記念博物館」に。彼女の御朱印集めに付き合うなら「伊佐爾波神社」をはじめ、3つの神社があります。「伊佐爾波神社」から15分ほど坂道を行くと、第51番目の霊場「石手寺」です。歩き疲れたら11か所ある「足湯」で一休みできます（タオルは必要です）。

旅の終わりには眺めの良い景色を

午後になるとホテルや旅館の日帰り入浴を利用できるようになりますが、松山市内も見どころがいっぱいです。伊予鉄道に乗って移動しましょう。タイミングが合えば、SL風の「坊っちゃん列車」に乗れます。

松山市の繁華街「大街道」で下車し、北に向かって商店街を歩くと、ロープウェイとリフトの駅があり、そこから「松山城」へ行けます。瀬戸内海まで一望できる天守閣からの景色には圧倒されるでしょう。松山市駅まで行けば、「いよてつ高島屋」の屋上に高さ85mの大観覧車があります。松山市駅からリムジンバスに乗れば空港まで17分です。

1泊2日ならもっと楽しめます

宿泊できるなら、もっと多くの温泉に入ったり、夜の道後温泉を楽しんだり、遠方の観光スポットまで足を伸ばしたりできるでしょう。今治城や愛媛県立とべ動物園、奥道後温泉など、まだまだ見どころはたくさんあります。