突っ込みどころ満載、昔のおかしなオリンピック競技
- 2018/12/17
- ライフスタイル・娯楽
- 757view
- スポーツ
- オリンピック
- スポーツ
- 歴史
- 競技
おかしな競技はパリオリンピックまでではない
過去のオリンピックの中でも第2回パリオリンピックは万博とセットにされていた関係もあって、開催期間も約半年にも及んだようです。
それもあってか、鳩射撃、潜水などいろいろとおかしな競技も採用されていました。
しかし、さすがにこの大会までとなって以後、姿を消しているものです。
ところがそれでもなおかつ、新しい競技が誕生しては姿を消しています。
そんな陽の当たらなかった競技について触れてみます。
当時の人が何を考えていたのか、まさに故きを温ねて新しきを知る心境になれるかもしれません。
東京オリンピックを前にオリンピックにまつわる雑学はどこかで披露するチャンスもあることでしょう。
観客的にNGにしたくなる競技
・距離飛込
1904年、セントルイスオリンピックで行われました。
普通のプールで飛び込んだだけで泳がずにどこまで距離が出せるかと言うものです。
例えていうなら立ち幅跳びをプールで行ったようなものでしょう。
完全に静止するまで少々、待ち時間もありますので選手は息もできなかったでしょうし、見ている人も息苦しくなったのではないでしょうか。
ほとんどプールの無駄遣いでもあったとしか思えないものです。
・立ち高跳び
問題の1900年パリオリンピックから1912年ストックホルムオリンピックまで行われました。
助走なしのハイジャンプでは、それほど高さは稼げなかったでしょう。
当時も走り高跳びがあったにも関わらず、別に立ち高跳びをする意味はなかなかピンと来ないものです。
同じ系統で行われていた立ち幅跳び、立ち三段跳びも自然消滅に陥ったのでしょう。
・綱登り
1896年の第1回アテネ大会から1932年のロサンゼルス大会まで5回、続けられました。
当初は約15メートルを登り切る時間を争っていましたが、あまりに酷で登り切れる選手がごくわずかでしかなかったため、第2回から高さが半分になりました。
腕力だけの部分的力任せ的な競技で人気が尻すぼみになったのでしょうか。
今ではテレビのサスケで見かけられますが、確かにやたらと大変そうで見ているだけでこちらが疲れてしまいそうです。
・綱引き
1900年パリ大会から1920年アントワープ大会まで5回、続けられました。
運動会や最近では地域の盛り上がり行事などでお馴染みの綱引きがオリンピックで行われていたのは、割と知られてはいます。
本当は難しい競技のようですが、当時は解説してくれる訳でも無く素人的には力任せの地味な映像にしか映らなかったことでしょう。
チームの人数から勝負を決める引っ張る距離などのルールが変遷して、なかなかまとまらず統一性も薄かったのではないでしょうか。
選手的に遠慮したくなる競技
・馬の曲乗り
1920年アントワープ大会で行われました。
馬の背の上で芸を披露するものです。
馬も静止してはおらず、まさに曲乗りだったのです。
また、これが現代の体操のあん馬の由来になっているともされています。
ポールに繋がれた馬がその周りをぐるぐる歩く間に、選手が馬の背上で逆立ちや回転などをして見せたようです。
見る方にすればサーカスのようで結構、楽しそうですが、あまりにマニアックな競技であったため、参加者も少なく国際性の観点からも見切りを付けられたようです。
・ピストル決闘
1908年ロンドン大会で行われました。
非公式競技ではありますが、どうしてそんな野蛮な競技が登場したのか、考えてみるだけでもオリンピックの奥深さも感じられます。
もちろん、対面式で相手の選手を撃つものではありませんでした。
マネキン人形の頭部を標的にしていたのですが、それでもそのセンスは疑うべきものでしょう。
観る方も観る方ですが、参加する選手も嫌な気分だったのではないでしょうか。