全く違うタイプが共存しているサッカー解説者の現状と理想
- 2018/11/05
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サッカー観戦は解説者に頼る面が大きい
サッカーは見ていて点が入らず退屈で、DFの一瞬の隙を突いてゴールを決めるのですが、見ている人が目を離した一瞬の隙を突くようでもあります。
そこで今度は目を離さないように見ていても、また同じことを繰り返すので「もうサッカーなんか見ないぞ」と言う人が絶えません。
そんな窮地を救うのが解説者なのです。
ただひたすらパスし合ってミスを繰り返し合っているだけでも、解説者のリアクション次第では、素人でもなかなか楽しめるようにしてもらいたいものです。
実際の解説者にはいろいろなタイプの人がいて、それぞれに応じた評価がされています。
その一片を紹介しながら、これから期待したい解説者像も挙げておきます。
盛り上がり系「松木安太郎」が一押しの理由
サッカーには日頃、関心が無くても日本代表戦くらいは見ておこうと思う人も数多いかと思われます。
そこに登場するのは、必ずと言っていいほど松木安太郎氏です。
しかし、ちょっとサッカーの分かる人なら「なんでこの人を大事な代表戦の解説に呼んでるの?」と、テレビ朝日にクレームを出していてもおかしくありません。
それはあまりに解説らしい話が聞けないからです。
解説と言うよりサポーターの一人が中継に加わっていると言う印象が強いものです。
観戦している自分の隣で一緒に盛り上がってくれているだけでしかないように感じるのです。
「おいおい、それイエローだろ!」とか、「今のは決めないといけませんよねー」とか、一般の観戦者でも思うことしか言ってないような気もします。
正しくは解説者の仕事ではありませんが、それで一般観戦者をサポーターに引きずり込んでしまうと言う大事な仕事をしているとも言えます。
ついつい眠たくなりがちなサッカー中継を延々と楽しませてくれるエンターティナーとしての解説者が松木安太郎なのです。
少なからず視聴率を上げてくれる解説者を交代させるほどの人材は、他には当分、現れないのではないでしょうか。
「松木安太郎」意外にもたくさんいる
・辛口ばかり「セルジオ越後」
久々に日本代表が快勝しても、重箱の隅をつつくかのように良くなかったところを取り上げ、これでもかと大げさにプロデュースするのが彼の定番です。
それが確かに間違っているとも思えないことから、解説者として受け入れざるを得ないのが状況でしょう。
なかなか他の人では突っ込めないくらいに遠慮なく突っ込んでくれるおかげで、勝利から一歩も二歩も引いて俯瞰的に試合が眺められます。
反面、「これはブラジ~ルなら」とか「だから協会が~」とかのコメントにうんざりしている人もまた多く総じて評判は良くありません。
松木安太郎と対照的に聞いていて楽しさは感じられません。
・解説らしい解説者の代表「山本昌邦」
地味ながらイケてるところは評価し、イケないところは指摘をすると言う、可も不可もないいかにもNHK好みの解説者が山本昌邦です。
しかしやはり解説者が地味ですと、ますます眠たくなってしまうのが難点です。
プロっぽい戦術解説も「本当にそうなの?」と疑いたくもなるレベルで、素人をも納得させられるコメントが少ないのは損しているでしょう。
日進月歩のサッカー界を把握していること
サッカー解説者は上記の他にもたくさんいて、それぞれに個性が溢れているものです。
その中で良い解説者となるための条件には、いくつもあることがわかります。
現在、これらを全て身にまとえているとまで言い切れるほどの解説者は残念ながらいません。
最も気になるのは、主にW杯を境に世界のサッカースタイルがどのように変化しているかを把握しているかどうかにあります。
そんなことが言えている人は、少なからず時代の最先端を走るサッカーを正しく捉えようとしているからです。
そして松木安太郎タイプの解説者に需要が減ってくるだけの目の肥えた観戦者も増えていくべきなのでしょう。