プロ野球のポスティングって何?海外FAとの違いとは?
- 2018/11/03
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プロ野球のポスティング!
プロ野球からメジャーリーグへ移籍する方法は、主に2つです。それは、ポスティングシステムを利用する方法と海外FAを行使する方法です。
プロ野球好きのオヤジでも、意外とポスティングシステムと海外FAの違いについてわかっていないオヤジもいることでしょう。そこで今回は、ポスティングシステムとはどんなシステムであり、海外FAとはどんな違いがあるのかを中心に紹介していきます。
ポスティングシステムとは何?
ポスティングシステムは、メジャーリーグへ移籍するためのシステムです。選手がメジャー移籍を希望し、所属球団が容認することでポスティングを行使することができます。ポスティングを行使する場合、11月1日~翌2月1日までにメジャーリーグに申請します。
この際に、所属球団は譲渡金を設定し、この譲渡金でもOKのすべてのメジャー球団が交渉することが可能です。ちなみに、この譲渡金は所属球団に支払われるものであり、上限は2000万ドルとなっています。
実はポスティングシステムは大幅に変更された!
ポスティングシステムは、2013年から大幅な変更がされています。2012年までは、金額非公開の入札が行われ、最高金額の入札をした球団が独占交渉権を得ることができたのです。つまり、当時の制度では、選手が所属球団を選ぶことができませんでした。
また、独占交渉権を得ても、契約しなければ入札金を支払う必要がありませんでした。そのため、あまりにも高額な入札をすれば、妨害工作をすることができるという問題点もあったのです。
その点、2013年からの制度なら、選手は譲渡金を支払う意思のある球団すべてと交渉することができ、妨害工作などの心配もない制度となっているのです。
ポスティングと海外FAの違いは?
<譲渡金の有無>
ポスティングと海外FAの大きな違いは、譲渡金の有無です。ポスティングを行使する場合、移籍先から譲渡金を得ることができます。しかし、海外FAで移籍した場合には、譲渡金などを得ることができません。
<行使できる年数が違う>
ポスティングと海外FAでは、行使できる年数が違います。ポスティングは、選手が海外移籍を希望し、球団が容認すれば行使できます。しかし、海外FAを取得するためには、日本で9シーズンプレーする必要があるのです。
そのため、早くメジャーリーグに移籍したい選手は、ポスティングを利用して移籍します。ちなみに、もともとメジャー志向が強かった大谷翔平選手は、5シーズンでポスティングを行使してメジャー移籍しています。
<球団が認めないケースがある>
ポスティングと海外FAでは、球団が容認するのかの違いもあります。海外FAは選手の権利であり、取得すれば自由に行使することができます。しかし、ポスティングは球団が容認しなければ、実現することができません。
ちなみに、日本のプロ野球球団には、ポスティングに寛容な球団と認めない球団があります。寛容な球団とされているのが日本ハムや西武です。逆に、巨人やソフトバンクは、ポスティングを認めていません。
今年のポスティングにも注目!
今回は、プロ野球のポスティングのシステムや海外FAとの違いを中心に紹介してきました。ポスティングシステムは、海外FAよりも早くメジャーリーグに移籍できる手段となっています。
しかし、選手の権利である海外FAとは違い、球団側が行使を容認しないケースもあります。また、最大の違いは譲渡金の有無です。そのため、球団側としては、選手が海外FAを取得する1年~2年前にポスティングを認め、譲渡金を得るという考え方もあります。
今年は、西武の菊池雄星投手がポスティングを利用すると噂されています。西武も容認するとの報道がされているのだが、プロ野球好きのオヤジは注目してみてください。