黒船、DAZNマネー到来で何がどうなってどうするべきか

  • 2018/10/27
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Jリーグにビッグマネーが降って来た

Jリーグにビッグマネーが降って来た

2017年、イギリスのスポーツのライブストリーミングサービス「DAZN」がJリーグと10年間、2,100億円と言う巨額の放映権契約をしました。
Jリーグにとっては、まさに大金が空から降って来たような事実なのです。
そこでJリーグはこの資金をどこに使ってどうしたいのか、考え抜いたことだと思います。
DAZNマネーはどう流れているのか現状を把握するとともに、この先のJリーグを見据えてみましょう。

 

DAZNマネーの影響

DAZNマネーの影響

・分配金の増額
これまでJリーグから各チームに分配金が支払われていましたが、それは均等に配分したものでした。
その金額がDAZNマネーによって増額されたのは言うまでもありません。
J1では1億8000万円が3億5000万円、J2では1億円から1億5000万円、J3では1500万円が3000万円とほぼ倍増したのです。
またJ1、J2、J3の分配金の差も大きくなっています。
これによって昇格争い、残留争いもより深刻な問題とならざるを得なくなりました。

・理念強化分配金の創設
J1ではそこに新たにリーグ戦の成績が上位であるほど高くなる仕組みになっている理念強化分配金を追加したのです。
つまり優勝はできなくても、なるべく上位であればあるほど多くの賞金がもらえるようなものになりました。
シーズン終盤の優勝争いでも残留争いでもない消化試合でしかなかった試合も、様相が変わってきたのです。
総じて毎試合、よりプロ意識を持たせる仕組みにしたと言えるでしょう。

・格差拡大
チームは懐事情が良くなれば人件費をかけて強化を図ることにより、少しでも上位に入ればまたそれに応じた分配金が懐に入ると言う好循環を目指します。
それが顕著に表れて来たのが、シーズン途中の選手の引き抜きです。
それだけの資金を投じる余裕が出て来たことの表れでもあるのです。
2018シーズンではJ2岐阜の古橋亨梧、J2山口の小野瀬康介、J2東京の畠中槙之輔などチームの中心選手であったにも関わらずJ1チームに移籍しています。
せっかくリーグ戦で上位にいたのに、有力選手が引き抜きされたことの影響で成績にも影響が目立っていると思われるチームもあるのです。
資金の有無によってヘッドハンティングが横行するような力関係が当たり前のようにもなりつつあるようです。

・ビッグクラブ誕生はあるのか
チーム間の懐にできる格差を容認する体制となったJリーグは、将来のビッグクラブの誕生を期待しているかのようでもあります。
ヴィッセル神戸がポドルスキを獲得し、さらにイニエスタを獲得したのはとりあえずスポーツ界のビッグニュースとなりました。
まだ、チームとしての成績には繋がってはいませんが、ヴィッセル神戸の試合には大勢の観客が集まるようになりました。
Jリーグの収入は減速していましたが、25年前のJリーグ誕生期以来の活況も期待できそうな勢いもあるのです。

 

10年後はどうなるかが勝負

10年後はどうなるかが勝負

最も考えるべきことは、DAZNの契約は10年間でしかないことです。
つまり現段階では、10年経過した後の資金は激減してしまうことになっているのです。
豊潤になった現状の制度も、それではクラブの崩壊や選手の生活さえも脅かすことにもなります。
ひと時の資金で豪快に賑わって終わりになってしまわないようには、どうすべきかを考えなくてはならないのです。
10年経過してまた同程度の金額で契約を継続できるようにするのは、DAZNにそれだけのメリットを与えられていなければ契約は打ち切りになるでしょう。
そのために大勢の人が視聴したくなるような魅力あるJリーグにするには、どこにお金を投じるべきかももっと広く考えるべきです。
短期的に成果の繋がる人件費ばかりに流さず、長期的な選手の育成システム、施設の充実などにお金を回すメリットもあるはずです。
まだ契約に先のある今のうちにバランスの良い配分を構築していこうとするべきでしょう。

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