フィギュアスケートは30過ぎてもやれるのか?

  • 2018/10/13
  • ライフスタイル・娯楽
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高橋大輔選手の復帰戦を終えて

フィギュアスケートのメダリストとして有名な高橋大輔選手が、アマチュアフィギュアの選手を引退して4年ぶりに競技に復帰しました。

このフィギュアスケートというのは、一般のスポーツからイメージすると非常にわかりにくい世界のようです。まず、引退といえば、その他の多くのスポーツではそのスポーツ自体を仕事としてはやらなくなることを意味します。

ところが、フィギュアスケートの競技においては、あくまでもアマチュアとしての試合をする競技からの引退を指すものであり、フィギュアスケート活動そのものをやめるということではありません。それどころか、アイスショーなどで活躍する人としてプロ転向するケースも多いようです。

高橋大輔選手の復帰戦を終えて
高校野球をやめてプロ野球に行くことを「引退」とはいいません。もっとも、高校野球もプロ野球もベースが同じ競技であるのに対し、フィギュアスケートはアマチュア競技とプロのアイスショーはまったく異なる滑りではありますね。

というよりも、なぜ、フィギュアスケート競技を「アマチュア」としているのか?別にプロでもいいでしょという声は少なくありません。現実に、アマ縛りによる人材流出を食い止めるために、現在では名ばかりアマが大勢いるようです。もっとも、プロは試合に出られないというポイントが重要なのかもしれませんが…。

話が横に逸れましたが、高橋大輔選手の場合、引退時からのブランクもあって現在は32歳という年齢です。10代から活躍を開始し、20代前半でベテランの域に達するフィギュアスケート選手としては高齢の部類といえます。

その復帰戦となった近畿選手権では3位に入賞しています。日本で3位ではないところがブランクを感じさせますが、これで試合感が戻ったとすれば、続く西日本では大いなる躍進が期待でき、さらには全国トップの座も見えてくるでしょう。

帰戦となった近畿選手権では3位に入賞

 

選手層の薄さが問題か

ただ、高橋選手の健闘を素直に喜んでばかりもいられません。現実の問題として、フィギュアスケートで32歳の選手がトップにいるとなれば、他の若い選手は何をしているのかという話になってしまいます。

高橋選手が前の現役だった時代には、織田選手など複数の世界レベルで戦える選手がいました。しかし、羽生選手は別格として、続く宇野選手を除くと安定感はちょっと心配な部分もあります。

そういえば、織田氏もジャパンオープンでハイスコアを叩き出したとして話題になっています。アマチュアでなければ駄目な規定があるため、ジャパンオープンはあくまで非公認の大会ということになり、その得点がどこまで比較対象になるのかはわかりません。

ただ、現役選手よりも高得点で、今季の羽生選手よりも上、世界で3番目という点数を軽くは扱えません。このハイスコアを出したのが織田氏とあって、やはり高橋選手も含めたあの世代は自力が違うということでしょう。

つまり、フィギュアスケートは30過ぎてもやれるスポーツという結論です。ただし、それには子どもの頃から選手として活躍し、世界でトップを争った経験があることが前提となります。したがって、素人のオヤジが大人になってから取り組んでどうにかなるものではありません。

当たり前の話ですが、世の中は経験者に有利なのです。テニスの伊達公子さんにしても、若かりし頃の基盤があればこそのカムバックでした。

選手層の薄さが問題か
さて、織田さんが選手として復帰するのかどうかはともかくとして、各界で活躍する若い選手が増えている現在では、数年先、十年先に復活する選手も多くなりそうな予感があります。

それが、そのときのオヤジ世代にとって、明るい話題となることは間違いないでしょう。そして、オヤジ世代の我々としては、自分にもできるスポーツで健康を維持・増進することが重要です。

ゆるスポーツなどをやってみるのもよいことです。

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