世間を騒がせている日本ボクシング連盟って何? 日本のボクシングの団体を紹介!
- 2018/08/09
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山根明氏、ついにJABF会長職を辞任
JABF会長、山根明氏が辞任ですか。
揺れていますね「日本ボクシング連盟(JABF)」。
きっかけは、アマチュアボクシングの関係者らが日本オリンピック委員会(JOC)などに提出した、12項目からなる告発状。そこには、JABF・終身会長である山根明氏や日本ボクシング連盟がおこなったとされる様々な悪行について述べられているのですが、中でも問題となっているのが「奈良判定」と呼ばれる不可解な判定について。
アマチュアボクシングの大会で「奈良県の選手を優遇した判定を出せ」という審判に対する圧力がかかり、試合で劣勢だった選手がなぜか勝ちをおさめたりするのだとか。
なぜ、奈良か? というと、会長の山根氏ゆかりの土地が奈良だからとか……うーん。
これ以外にも、日本スポーツ振興センター(JSC)から特定の選手に交付された助成金が、なぜか3等分され、他の2人にも交付されたとか。
山根氏が大会へ遠征する際には「スイートルームを用意する」というのが、お約束になっており、主催する都道府県の大きな負担になっていたとか。試合用のグローブについて、山根氏に関係する企業が独占販売を行っていたとか……これらが事実だとするなら、JABFおよび会長のおこないには困ったもの。
これでは、ボクシングに純粋に打ち込んでいる選手や関係者に対する冒涜ではないですか。
アマを統括するのがJABF、プロを統括するのがJBC
さて、ここでよくわからないのが「日本ボクシング連盟(JABF)」なる団体。
日本国内のアマチュアボクシング競技の統括をおこなっており、JOCと国際ボクシング協会(AIBA)に加盟しています。
一方でプロボクシングを統括している団体は「日本ボクシングコミッション(JBC)」。試合が正式のものであると認定したり、日本ランキングを認定したり、プロボクサーを認定したり、加盟するボクシングジムの管理をおこなっています。
つまり、日本のアマチュアボクシングを仕切っているのが「JABF」、プロボクシングを仕切っているのが「JBC」ということになるのです。
プロボクシングには「JPBA」という団体もある
しかし、日本にあるボクシング関係の団体はJABFとJBCの2つだけではありません。
プロボクシングには、JBCだけでなく「日本プロボクシング協会(JPBA)」なるものもありまして、こちらはJBCに加盟しているジムによる団体。
役割分担はジムや所属する選手、プロライセンスなどを管理しているのがJBC、興行を管理しているのがJPBAということになっているようです。
そして面白いのがJBCはともかく、JPBAは何度も分裂・和解が繰り返されている点。恐らく興行をめぐる利権がどうした……そんな、金絡みの裏事情が透けて見えますね。
小さな権力でも、それをフルに活用したならば
一方で、渦中のJABFなのですが、こちらもややこしい経緯の後に、現在の形になりました。
JABFの成立に関係している団体は、日本拳闘倶楽部、学生拳闘連盟、全日本アマチュア拳闘連盟、関東学生拳闘連盟、関西学生拳闘連盟、全日本学生拳闘連盟といったもの。それらを全て束ねるようになった団体がJABFということです。
そんな大きな団体とはいえ、JABFが仕切っているのはアマチュアボクシングの世界だけに社会的な影響力はないのでは? と思われそうなのです。
しかし、それを良いことに「日本選手権大会その他の競技大会の開催」とか「オリンピック競技大会等の国際競技大会への代表参加者の派遺」といったJABFを私物化し、持てる権力をフルに振り回してきたのが山根氏ということになりそうです。
そんな山根氏の左腕に巻かれている時計は「ロレックス ヨットマスターII Ref.116689」ホワイトゴールド無垢。定価は実に400万円以上のモデル。
JABF=山根氏が首を縦に振らなければ、アマチュアボクシングの大会も開催できなければ、オリンピック代表にも選ばれない。
ならば、ド高いロレックスの一本も買えてしまうんだなぁ……と。