ゴルフ外交の価値はこんなにも高いものだった
- 2018/05/04
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接待ではないゴルフ外交
ゴルフはスポーツとしてではなく、接待の場としても重宝されています。
それは安倍総理とトランプ大統領とのゴルフ外交でも示された通りです。
この二人は、とにかく会談をする度にゴルフがセットされているかのようです。
ゴルフに関心が無い人は「そんな悠長なことをしていて肝心な仕事はどうしているんだ」と呆れ返っているのかもしれません。
でも単なる接待でご機嫌取りをしているだけでもありません。
ゴルフがあってこそ達成される仕事の成果もあるのです。
特にトランプ大統領はビジネスマン出身であることもあり、公式な会談でのやり取りよりも非公式なやり取りで事を進めるタイプと言えます。
そう言われなくてもなんとなくは理解されてはいるでしょうが、どこかモヤモヤしたところを少しくっきりと照らしてみましょう。
ゴルフしながらでなければできない会話がある
国のトップ同士の会談内容は克明に記録されるものです。
それは正式な会談の場にあってのことで、ゴルフ中にどんな内容の会話がされたのかは通訳が傍にいたとしても正式に記録されるものではありません。
だからこそ記録を気にせずにできる会話もあって、それこそが本題の解決に繋がっているという見方もあるのです。
記録されては受けるかもしれない批判を完全に避けられる環境でできる会話がゴルフ場には用意されているという訳です。
でもそんな会話が大事なために、わざわざゴルフに出かけるのも外交上は問題があるのかもしれません。
ゴルフ場で何気なく交わせた一言で国際問題が解決されることもあるのでしょうが、逆にそれが原因で国際問題を引き起こしている可能性だってあるのです。
その場合、解決するのに原因が掴めなくなってしまい解決の糸口も見出せなくなることにもなりかねないのです。
・「ゴルフ夜明け前」を参考にする
ゴルフ外交は安倍総理が始めたことではありません。
1983年に文化庁芸術祭大賞を受賞した桂三枝の創作落語「ゴルフ夜明け前」からも長い歴史が想像されます。
そこに描かれているのは、幕末の動乱期を舞台にしたゴルフ場での討論の様子です。
坂本龍馬が近藤勇を誘い込んでゴルフ会談をしたという想定なのです。
この話に違和感を感じられないのは、欧米先進諸国ではゴルフをしながら討論するのが睦まじく結論を出せる手法とされていたからです。
「先進国が好きな坂本龍馬であれば、さもありなん」と納得のできる創作された落語です。
一体、ゴルフをしながらの討論とはどんな様子で展開されるのか、映画にもされていますので一度DVDなどで鑑賞してみる価値はありそうです。
ゴルフによって人柄の違いも認識しながら相手の心意気がどの辺にどれくらいあるのか、よく掴めてしまうのが見て取れることでしょう。
ワーキングゴルフというスタイル
仕事についての会話をしながらゴルフをするのがワーキングゴルフです。
この時のゴルフにはシビアなルールもお互いの了解の上でシンプルにプレイできるようにされる場合も多いです。
例えば、パットはラインを読んだりする神経をすり減らすプレイになりますので、2回で入らなければOKにするなどです。
ゆっくり周るためにハーフラウンドにするというのもよくあります。
会議場で正面に向かい合って発する言葉は、どこか顔色をうかがいながら慎重な言葉にしかなりません。
爽快なゴルフコースの中を並んで歩きながら「ナイスショット~」などと和気あいあいとプレイをしながらでは、そんなことにはなりにくいのです。
・会話の内容が頭に残る
楽しいプレイをしながらの記憶は脳に深く焼き付けられるのは、自分の過去を振り返っても明らかでしょう。
それは自分だけではなく一緒にプレイをした相手も同じことなのです。
正式な会議などしても、その内容は後々になって反故にされることもよくあるのが国際関係というものです。
それがゴルフ場で交わした話の内容であれば、むしろよりしっかり守られていたりもするのではないでしょうか。