オープン戦とシーズン順位にあまり関連性がない理由
- 2018/04/04
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オープン戦と公式戦
毎年、公式リーグ開幕前に行われるプロ野球のオープン戦。
どのチームにとってもキャンプの成果を確認し、レギュラーや一軍枠を決める重要な時期となります。
ただこのオープン戦、好調だったチームがペナントでは伸び悩んだりその逆もあったりと公式戦の順位とはあまり関連性がありません。
一体なぜ、オープン戦で公式戦ではそのような違いが現れるのか。
その理由として考えられるものを挙げてみたいと思います。
試合数が少ない
公式戦では1チームあたり140以上もの試合が行われ、シーズンの最初から最後まで好調ということはまずあり得ません。
どんな強いチームでも、長いペナントレースではいくらかの波があるものです。
その点オープン戦は、1チームあたり十数試合が多くても20試合程度。
試合数が公式戦よりも絶対的に少ないので、オープン戦にたまたま好調期or不調期が訪れている可能性もあります。
主力が調整している
オープン戦はあくまでも練習試合。
そのため一軍を争っている立場で結果を出し続けなければならない選手はともかく、レギュラーが決まっている選手の多くは公式戦に向けての調整を行っています。
いろいろ試している段階なので、そうした主力選手がオープン戦では低調な成績に終わってしまうのはよくあること。
しかし公式戦ではそうはならず、好成績を残す主力選手は多くいます。
ちなみに2017年オープン戦の打率ワーストは、そのシーズンで30本を打ったDeNAのロペス選手です。
公式戦と異なる配球
ストレートを待っているとわかっている選手にストレートを投げたり、あえてその選手の得意な所に投げてみたり・・・。
オープン戦ではシーズンとは異なる配球をすることが多々あります。
特に各チームの新戦力に対しては多く、オープン戦で打ちまくっていた新外国人選手がシーズンではさっぱりということも。
公式戦ではあり得ない選手起用
無失点に抑えており球数も少ない先発を、3回や4回で降ろしてしまう。
負傷しているわけでもスランプでもないのに、主軸打者を2打席で下げてしまう。
レギュラーを使わず、一軍経験が少ない選手だけでスタメンを組む。
調整の場であるオープン戦、特にその前半ではこうした公式戦ではあり得ない選手起用が多々起こります。
シーズンではそんな采配はしないわけですから、オープン戦の順位があまり参考にならないのも当然と言えるでしょう。
モチベーションが違う
オープン戦でオープン戦で真剣なのでしょうが、それでも公式戦になるとさらにモチベーションが上がることはほぼ確実。
勝敗の価値が公式戦とオープン戦では比べ物にもなりませんし、また公式戦では1つの1つの結果が自身の年俸にも反映されます。
どれだけ勝ちたい、優勝したいという気持ちを持ち続けられるか・・・。
どんなスポーツにも言えることかもしれませんが、野球にはそのようなメンタルも大きく作用します。
怪我人の有無
オープン戦では離脱していた選手が公式戦に帰ってきたり、またオープン戦好調でシーズンでも活躍してた選手が途中で怪我をしてしまったり・・・。
野球に怪我は付き物で、そしてそうした怪我人の数はチームの順位に大きな影響を及ぼします。
こうした怪我人の有無による戦力の変動も、オープン戦と公式戦の結果が連動しない理由として挙げられるでしょう。
まとめ
オープン戦の順位がまるであてにならないのは、こうした理由が挙げられます。
ただそれでも勝てば嬉しいですし、負ければ不安になるのがファン心理というもの。
オープン戦と同じような状態で公式戦を消化するチームも無いわけではありません。
果たして2018年のペナントレースは、どのような結末を迎えるのでしょうか。