気になりませんか?プロ野球の契約更改で年俸の予想がわかるのはなぜ?
- 2017/11/10
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契約更改の金額はなぜ漏れる?
ドラフト、トライアウトと秋にもイベントが続くプロ野球。
そして日本シリーズが終わった頃には、各選手の契約更改も次々と始まります。
この契約更改による各々の選手の年俸はあくまでも「推定」として報じられているわけですが、なぜそんなことがわかるのか。
気になっている人もいるのではないでしょうか。
推定方法は?
一軍クラスの選手は契約更改の後に会見も行っていますが、その場で「1000万円上がって年俸5000万円になりました!」などと選手自ら具体的な金額を発表することはほとんどありません。
野球選手だからと言って、自らの年収を世間に公表しなくてはならないなんて義務はないのです。
それでは推定とはいえなぜ具体的な金額がわかるのかと言うと、これは記者の質問や取材による部分が大きく影響をしています。
「大台に乗りましたか?」と聞くケースもありますし、いくらなのか細かい部分まで聞く記者もいます。
新聞紙上に載っている金額は、そうした記者の行動により弾き出された金額です。
もちろん推定は推定ですから、必ずしもそれに近い金額とは限りません。
ただあまりに実際の金額と違う数字が報じられると税務署にマークされてしまう危険性もありますので、大台に乗ったかなど大きな部分では正直に答えている選手がほとんどです。
推定とはいえ自身の年収がメディアにより大々的に報じられてしまうわけですから、野球選手というのも大変ですね。
ただ何億も稼いでいる選手を見て将来そうなりたいと夢を感じる子供もいるでしょうし、契約更改はオフシーズンで野球の話題が減る中でのイベントでもあります。
少なからず、野球界にファンの関心を繋ぎ止めている部分はあるでしょう。
減棒制限について
プロ野球界には、減棒制限というものがあります。
そのため、「制限いっぱいまで下がりましたか?」などの質問によりおおよその金額を予想することも可能です。
減棒制限のパーセンテージは、1億円以下が25%で1億円を超える場合が40%。
年俸2億円と推定されていた選手が不振により制限いっぱいまで下がったことを認めれば、翌年の年俸は1億2千万円と予想することができます。
ただ極度の不振などの場合はこの制限を超えてしまうこともあり、選手が同意しなかった場合は自由契約扱いとなり他の球団とも交渉をすることができます。
「銭闘」
当たり前ではありますが、契約更改はお互いが合意しない限り成り立つことはありません。
そのため、金額に納得出来ずに何度も交渉を重ねたり越年をする選手もいます。
そのようなオフの契約更改によるゴタゴタは、時に「銭闘」と表現されることもあります。
お金に執着することは時にイメージダウンの原因にもなりますが、選手からすれば自分を正当に評価して欲しいことは当たり前。
モチベーションにも影響しますし、査定方法に納得出来なければサインをする気がなくなるのも無理はありません。
そうした一部の選手にとっては、長いペナントレースが終わっても球を銭に変えて戦いが続くことになります。