ミッドナイト競輪の主催者がいろいろすぎる件
- 2018/12/01
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なにかと活発な競輪界
前代未聞の無観客興行としてスタートしたミッドナイト競輪もすっかり定着し、いまでは規模を拡大しています。
同日に2場でミッドナイト競輪が行われたかと思えば、通常は7レース制で行われているミッドナイト競輪に9レース制が登場。しかも、7レース制と9レース制が同日に行われるとなると、もう大変です。
あとは、S級のミッドナイトをバンバンやってもらいたいですが、なかなか難しいようで。
競輪界では、衰退するギャンブルレースの運命に飲み込まれないためのさまざまな試みが活発化している点が特徴となっていますね。ガールズケイリンもそうですし、今年は競輪際がG1としては初のナイター開催です。
競輪際の番組も大きくリニューアルされており、人気上昇中のガールズケイリンを前半3日間の後半4レースに組み込んでいます。AとB2つのガールズケイリンが戦われ、決勝戦を勝った2名がガールズグランプリの出走権を獲得するというものです。
ひとつ難点は、ここへ出てくる上位選手は実力伯仲のため、普段のガールズケイリンとは異なり、誰が勝つかわからないこと。車券を外しまくります。強豪アイドル高木選手が連敗したり、絶対女王が初戦敗けしたりと。
さて、そんな競輪界で不思議な事象があります。気づいているオヤジもいるでしょう。ミッドナイト競輪の主催者がいろいろすぎる件です。
ここで同じギャンブルスポーツである競馬に目を転じますと、ホッカイドウ競馬は北海道が、大井競馬は特別区競馬組合が、園田競馬と姫路競馬は兵庫県競馬組合が主催しています。中央競馬は当然のように日本中央競馬会の主催です。
ところが、ミッドナイト競輪はそういう図式が描けない。たとえば、ミッドナイトの代表格である小倉競輪ですが、小倉競輪だからといって、主催しているのが北九州市だとは限らないのです。
競輪も競馬もあれこれやれば社会も動く?
そもそも、なぜミッドナイト小倉競輪はあんなに開催数が多いのか?といえば、あちこちの主催者が小倉競輪をやっているためだといえるでしょう。
今度の小倉競輪は奈良県の主催です!とか、え?と思いますけどね。奈良って、小倉関係ないだろうと。ミッドナイトをやりたくてもやれない主催者が、小倉を借りて競輪をする感じと思えば間違いないでしょう。いまでは奈良競輪もミッドナイト競輪をやっていますけど。
もちろん、そもそも競輪を開催していない団体は使えません。あくまでも、普段のバンクと異なる場所で開催するということです。
2019年にはミッドナイト競輪の施行場がさらに4場も増える予定で、地元開催が可能な主催者が多くなります。また、開催場が18場になることで、借用で開催する主催者の選択肢も増えるわけです。なにしろ、全競輪場の半数近くにもなります。そのため、遠く離れた地での開催は減るでしょうね。そうなると、ミッドナイト小倉の開催数が減ってしまうかもしれないのが悲しかったりします。
再び競馬に目をやれば、大井競馬場で中央競馬会が競馬をやったり、名古屋競馬場で岩手県競馬組合が競馬をやったりすることは絶対にありません。
そもそも、競馬は「競走馬」の問題があるため、場所があればできるというものではないためです。また、騎手の所属の問題も無視できません。しかし、カタチはなんであれ、競馬界も現状を打破する方策が求められています。
JRA京都でJBC(地方競馬の祭典、ただし、京都開催の主催はあくまでも日本中央競馬会)をやったのもそうした流れの中での出来事でしょう。
そんなギャンブルレース、ギャンブルスポーツを生かすも殺すも、オヤジを中心としたファンがどれだけ支持するかにかかっています。ミッドナイト競輪や競馬をもっと楽しみたいオヤジは、破産しない程度に?投票しましょう。