2016セントライト記念ディーマジェスティの秋初戦は謎だらけ?
- 2016/09/09
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実質ミホシンザン以来の皐月賞馬参戦
Anita Huszti / Shutterstock.com
セントライト記念に、菊花賞の有力馬が参戦しなくなって久しい。
過去30年さかのぼっても
14年 イスラボニータ
96年 イシノサンデー
85年 ミホシンザン
たったこれだけしかいない。
さらにこのあと、イスラボニータは秋の天皇賞へ、イシノサンデーは当時まだ秋に行われていたスーパーダートダービーに出走した。
よって今年ディーマジェスティが出走すれば、菊花賞を狙う皐月賞馬がこのセントライト記念を走るのは、ミホシンザン以来実に31年ぶりとなる。
30年間実例がなかったのだから、データを分析するのはもはや無意味に近い。果たして秋初戦、ディーマジェスティはどんな走りを披露してくれるだろうか。
ディーマジェスティにとって悪くない条件
幸いディーマジェスティにとって、この中山が復帰戦となるのは悪くない。
春には左回りで多少パフォーマンスが落ちるというか、爆発力がそがれる嫌いがあった。これは陣営も認めるところであり、ダービーだけでなく、勝った2月の共同通信杯でも、さほど派手な勝ちっぷりを見せたわけではない(それが皐月賞で人気薄だった理由でもあるが)。
まだ3歳秋のこと。身体的、精神的な成長でこのあと克服する可能性はあるが、今のところ彼が持つ唯一のウィークポイントとして、心にとめておきたい。
しかし同じ中山でも、2200Mはちょっと特殊なコース形態をしている。そしてそのことが、セントライト記念で爆走する馬たちにある共通項を生み出している。
中山の向こう正面通過は「ちょっとした大回りコース」だ
中山2200は、中距離戦で唯一の外回りコース使用。いつも1200がスタートする奥深い向こう正面を通る。
競馬シミュレーションゲームなどで体験したことのあるファンならわかるかもしれないが、後半の1000Mくらいは遠心力をほとんど感じずにターンする。つまりいつもの小回りではなく「大回り」コースとでもいえる形。
コーナリングの巧拙よりも、より持続的、直線的な末脚が求められる条件なのだ。
それは過去のセントライト記念好走馬の血統背景や、前走ローテにもよく現れている。
【血統】
父系か母系どちらかにサンデーサイレンスの血が入る馬
【ローテ】
▼直線の長い新潟コースで夏の1000万特別を走ってきた馬
→基本的に着順も距離も問わない
▼春に東京で500万下を勝っている馬
→そのあと青葉賞に出て以来休み明けの馬もおもしろい
はたしてディーマジェスティの結果は?
30年さかのぼって3頭しかいない皐月賞馬の参戦。
実は新潟で走ったイスラボニータ以外は、馬券に絡んでいない。
あの名馬ミホシンザンでさえ、そうだった。
ただしミホシンザンは、ダービー前の骨折以来で当日は苦手な不良馬場。順調に夏を越したと言われるディーマジェスティにとっては、イスラボニータ同様、こちらの取り越し苦労に終わればよいが。