中国の通信機器最大手、ファーウェイはなぜ問題なのか?

  • 2018/12/27
  • ライフスタイル・娯楽
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  • 松村 昴
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通信

中国の通信機器最大手であるファーウェイ

ファーウェイ(HUAWEI)問題は、世界的に注視されている問題となっています。ファーウェイは中国の通信機器最大手であり、着々と世界のスマホシェアを拡大してきた企業です。

実際に、2017年にはアメリカのアップル(Apple)を抜いて、スマホ販売シェアで世界第2位となっています。そんなファーウェイのスマホが危険だと問題視されているのです。なぜ、ファーウェイのスマホは問題視されているのかを紹介していきます。

 

ファーウェイを危険視しているアメリカ

ファーウェイを危険視しているのはアメリカです。実は、アメリカはかねてからファーウェイに警戒していた節があります。そもそも、ファーウェイの設立者は人民解放軍出身であり、元妻は共産党幹部の娘とあって、中国共産党と深い関係を持っているのです。

それだけに、アメリカはファーウェイを警戒していたのです。そして、アメリカの機関であるFBIやCIAは、ファーウェイを使わないように警告しています。

さらにアメリカは、2018年8月に米防権限法を成立させ、ファーウェイなど中国の通信5社を名指しして、政府機関や取引企業の調達先から、安全保障の問題から排除しなければならないと規定しているのです。いかに、アメリカが警戒し、問題視しているのかがわかります。

 

なぜファーウェイは問題なの?

アメリカが問題視しているファーウェイですが、そこで気になるのは何が問題なのかです。簡単に言ってしまえば、不正に情報を盗み取られる可能性があることを問題視しています。

実は、過去にファーウェイの端末に、ユーザー情報を勝手に収集し、中国のサーバーに送信する機能が搭載されていたことが明らかになっているのです。

情報が重要な現代社会において、不正に情報が流出するのは大きな問題となります。それだけに、アメリカがファーウェイを問題視し、同盟国にまで「使用しないよう」呼び掛けるのも納得できます。

 

実は5G時代も関係

これほどアメリカがファーウェイを問題視している理由は、5Gが関係しています。5Gとは、現在の4Gに比べ、約100倍もの速度で通信が可能になる超高速のシステムのことです。5G時代になれば、様々なものがインターネットにつながることになり、ネットワーク化は急速に拡大すると予測されています。

5G時代になって、中国の通信機器が覇権を握った場合、とても危険なことになるでしょう。中国に情報が流出し、ネットワークを支配されてしまう恐れがあるのです。そのため、5G時代になる前に、中国の通信機器を排除し、リスクを抑えたいという狙いがあるのです。

 

一般人がファーウェイを使っても大丈夫?

現在、ファーウェイの通信機器を使用している方もいるのではないでしょうか。ファーウェイ製品を使っている方としては、使っていて問題ないのか気になると思います。

正直、一般的なビジネスパーソンが使用する分には問題ないと考えられています。ただし、企業関係で価値のある知的財産権や研究など重要な情報を扱っている場合には注意が必要です。

また、実はファーウェイだけが危険なわけではありません。どんな通信機器を使っていても、ウェブサイトにアクセスするなど外部と接続すれば、情報流出やウィルス感染の危険があるのです。それだけに、重要な情報を扱っているのなら、普段から警戒を高めておくべきです。

 

今後もファーウェイ問題には注視すべき

ファーウェイ問題は、まだまだ続いていきそうです。アメリカは、完全にファーウェイを排斥することが予測されています。そして、アメリカは同盟国にも排斥を求めています。同盟国は情報を共有することがある以上、当然の流れでしょう。

今後、同盟国はどんな判断をしていくのかにも注視するべきでしょう。また、逆に中国がどんな行動を起こしていくのかにも注目すべきです。

この記事の作者

松村 昴
松村 昴
大学生時代からギャンブルを愛するフリーライター。 競艇・競馬・カジノがとくに大好き。 現在は全国24競艇場を旅しながら記事を執筆中。 趣味はアウトドアでキャンプやサイクリングで気分転換。
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