成人式は固定日付では駄目なのか?日本の祝日事情
- 2018/02/05
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はれのひ問題で考える祝日の日付
今年も成人の日には全国各地の様子が報じられました。その中で、成人式向けに着物レンタルや販売、着付け、写真撮影などのサービスを提供している「はれのひ」が飛んでしまったニュースが騒ぎになっています。
1月8日に指定されたホテルへ早朝から集合した新成人の女性たちでしたが、はれのひ側は姿を見せず、少なくとも半数以上の女性たちは振袖を着ることができず、成人式への出席を断念せざるを得なくなったとのことです。
振袖などを自宅保管していた人たちなどのなかで、急遽着付けを引き受けた別の業者で着付けができた人は定刻または遅れて成人式に出席したようです。そんななか、福岡の天神店だけは8日の営業を行ったとのこと。また、茨城の店舗では地域的に8日ではなく、すでに成人式が終わっていたので、混乱しながらも着付けをしたとされています。
そこでわきあがる?のが、ハッピーマンデーの適否です。もともと成人の日は1月15日で長く定着していた祝日でした。2000年から第2月曜日となっており、早ければ今年のように1月8日となり、遅ければ1月14日となるため、例年の式典である成人式が最大6日もずれることになります。そもそも、1月8日なんて、大きな行事をやるには正月気分が抜けていないような気もします。
今回、はれのひの問題がありましたが、毎年日付が変わる、しかも今年は8日で来年は14日というように大きく動くことで、準備がうまくいかなくなる可能性が考えられます。はれのひは経営破たんと計画倒産の疑いが指摘されており、そんなのを引き合いに出しても意味がないかも知れません。しかし、オヤジ的にはえ?8日なの?とか14日なの?とかいうことが起きても不思議ではないでしょう。
敬老の日や体育の日も
さらに、敬老の日は9月15日だったものが2003年から9月の第3月曜日に移設されています。また、体育の日も10月10日から第2月曜日に移設されました。2000年のことです。もうひとつ海の日もありますが、これは特別こだわりを持つ意味もなさそうです。
敬老の日は9月15日だから、敬老という単語に意味があったといえます。それが20日や22日でも同じで、固定日付だから意味を持たせやすいのは、人間の誕生日を考えるとよくわかる話です。9月15日生まれのオヤジが、今年から第3月曜日を誕生祝とするといわれても、なんのこっちゃでしょう。
まさに、ハッピーマンデーの面目躍如であり、休みであることが強調され、一人歩きを始めれば、それが何の日かは関係なくなってしまいます。体育の日にしても、10日だからターゲットとして定めやすかった面があるはずです。え~っと、今度は何日だっけ?というのでは、熱も入りません。
そもそも、国民の祝日というものは、休みを作るためにあるわけではなかったはずです。例外的に、天皇誕生日が変わるのは当然のことです。こちらについては、昭和歴が長いオヤジのなかには、中央競馬会が29日の固定開催をやめたとき、昭和が終わったと感じた者もいたものです。
そして、今度は12月23日ではなくなる時代を迎えています。今年が12月23日を天皇誕生日とする最終年であり、2020年からは2月23日が天皇誕生日となります。2019年は、2月23日も12月23日も退位と即位の日付の関係で、両日とも天皇誕生日に合致しません。また、2019年12月13日を平日にしてしまうのか、2020年からはどうするのかも気がかりな部分です。
「写真素材番号:109841894」
ともあれ、このように祝日は背景を無視して語れないものであり、3連休にすれば良いというものでもないわけです。本来の15日が当たりえないハッピーマンデー成人の日ってどうなの?という声も少なくありません。
そのうち、単なる休みに過ぎない祝日が増えてしまうおそれがあります。そうすると、仕事休みの曜日が多様化している社会にあって、名前の由来と関係するわけでもなく、多くの人にとって休みですらない●●の日などという単語は忘却のかなたへと消え去ってしまう可能性があります。オヤジにとっては正念場かも知れません。