なぜ嫁は義母に子どもを預けることを嫌うのか

夫の実家に子どもを預けることを嫌がる奥さんが年々増えています。一昔前の様な、「結婚したら同居が当たり前」という生活スタイルは過去の遺物となり、現在では、別居が当たり前になっています。子どもが生まれてからは、育児の負担を減らせるメリットとして「どちらかの実家に預ける」という選択肢があります。そのなかで「自分の親に預けるのはいいけど、夫の実家に預けるのはイヤ」という妻が圧倒的に多いのです。大変な育児負担を減らせる有り難いことではあるにもかかわらず、かたくなに拒む理由は何でしょうか。

嫁としてのレベル差がバレる(中には張り合う人も)

義母に子どもを預けたくない、意外な理由として挙がるのが「嫁としての実力差を子供に見せつけられるがのイヤ」という意見があります。人生経験も、妻や母としての経験も、義母の方が豊富なのは当たり前です。では、なぜそれを妻が嫌がるのでしょうか。理由は「お祖母ちゃんの料理の方が上手だった」「家の中がウチより綺麗で片付いていた」という感想を抱いて帰ってくることを恐れているのです。

もちろん、「働きながら家のことをやっているんだから、専業主婦をやれているお義母さんと同じ様にはいかないわ」と堂々とできればよいですが、子供にとってはそんな事情は関係ありません。なかには、「味噌汁はね、こうやってダシをとることからはじめるのよ」などと、「本来はこれくらやるべき」と、嫁としての実力を、子供を通じて張り合おうとする義母もいるため、妻としては警戒心が強くなります。

教育を台無しにされる

義母への不満でよく耳にするのが、「ご飯の前にお菓子を食べない」「食後は歯磨きをする」「ご飯は残さず食べる」など、いつもの「親子の約束ごと」を破られることです。事前に伝えておけば協力してくれるケースもありますが、子どもの面倒を見てもらうという建前上、アレコレと注文をつけづらいのも事実です。義母としては、孫可愛さに「ついつい甘やかしてしまう」のも人情といえますが、義母に預けたとたん「しつけや教育を台無しにされる」ことを恐れる妻の気持ちも汲むべきでしょう。

家での素行がバレる(姑への悪口、隠し事)

嫁姑の仲が悪くないにもかかわらず、妻が子供を預けたがらない場合、考えられるのが「子どもを通じて家での素行がバレる」ことを心配している可能性があります。普段から汚い言葉遣いをしていたり、義母の悪口を言っていたりすると、「普段の言動や素行がばれたら気まずい」と気付き、なるべくボロを出さない様に「実家へは子どもをあまり預けない」という選択をする様になってしまいます。

趣味の合わない洋服を買われる

また、「なるべくならしないでほしい」と多くの妻が思っているが「子供の服を買う」です。お洒落に気を遣う妻であればあるほど、子供に着せる洋服についてはこだわりがあります。良かれと思って買ってくれた子供服に対して、「ダサい」とは言えません。また、出費を伴うため、「ありがとうございます」とお礼の言葉も伝えるため、本当はもう買ってきてほしくないのにもかかわらず、よりエスカレートしてしまう傾向にあります。