社団法人ってどんな団体なの?NPO法人とはどう違う?

  • 2019/04/13
  • ライフスタイル・娯楽
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  • 松村 昴
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意外と知らない社団法人!

社団法人ってどんな団体なの?NPO法人とはどう違う?

世の中には様々な法人があります。最も有名なのは、株式会社ではないでしょうか。他にも色々ありますが、比較的によく知られているのが社団法人です。「○○一般社団法人」や「○○公益社団法人」など聞いたことがあるはずです。今更わかららないなんて言えないので、実は一般常識を知らなくいことで悩んでいるオヤジに届くとうれしいです。

しかし、意外と社団法人について知らない方も多いのではないでしょうか。社団法人はどんな団体で何をやっているのでしょうか。そこで今回は、社団法人とはどんな団体なのかについて紹介していきます。

 

社団法人とは?

社団法人は法人形態の1つであり、一定の目的で集まった非営利の団体のことです。ここでポイントになるのが、「非営利」ということです。代表的な法人形態である株式会社は、営利目的の団体であり、この点が大きく異なっています。

非営利とは、事業によって得た余剰金(収益)を構成員に分配しないという意味です。重要なのは「構成員に分配してはいけない」ということで、収益を得てはいけないわけではありません。社団法人であったとしても、事業で収益を出しても問題ないのです。

ただ、その収益を構成員に分配してはいかねいということなのです。ちなみに、社団法人が雇用している従業員や理事に給料・役員報酬を払うのはOKとなっています。給料や役員報酬は、収益の分配に該当しないのです。

 

一般社団法人と公益社団法人の違いは?

社団法人は、「一般社団法人」「公益社団法人」の2つに分類することができます。一般社団法人の中でも、公益事業を行うことが目的の法人が公益社団法人です。もちろん、定められた要件があり、それらを満たす必要があります。

公益社団法人になるためには、申請して審査を受けます。さらに、行政庁による公益認定が必要です。国の公益認定等委員会から、公益認定を受けなければいけません。

ちなみに、公益社団法人になるメリットは、税制上の優遇措置を得ることができることです。また、社会的な信用度も高まることができます。ただし、事業活動の範囲が制限されたり、行政庁により厳しいチェックを受けたりするなどデメリットも存在しています。

 

NPO法人とはどう違うの?

非営利と言えば、NPO法人を思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。そこで気になるのが、社団法人とNPO法人の違いについてです。実は、活動範囲や法人設立の条件などで大きな違います。

<活動範囲の違い>
一般社団法人の場合、法に触れなければどんな事業も問題ありません。しかし、NPO法人だと少し制限が出てきます。NPO法人は、不特定多数の者の利益の為、規定された特定非営利活動の範囲内でしか事業を行うことができません。

NPO法人の場合、「社会教育の推進を図る活動」「まちづくりの推進を図る活動」など、20の分野の中で活動しなければならないのです。そのため、一般社団法人の方が活動の自由度は高いと言えます。

<法人設立の条件の違い>
一般社団法人とNPO法人では、設立に必要な人数や役員数が違います。一般社団法人の場合、設立には2人以上が必要で、役員数は理事1名でもOKです。NPO法人の場合は、設立に10人以上が必要で、理事3名以上・監事1名以上が必要となります。このように、設立の条件も違っているのです。

ちなみに、法人設立までにかかる期間も違いがあります。一般社団法人なら2~3週間ほどですが、NPO法人だと3~5ヶ月ほどかかるのが一般的です。

 

社団法人はどんな団体なのか理解しておこう!

社団法人とは、非営利の団体のことです。一般社団法人と公益社団法人に分類することができ、公益性のある社団法人は公益社団法人になることができます。社団法人とNPO法人は、どちらも非営利の団体ではありますは、様々な面で違いがあるのです。

これからは、「○○一般社団法人」や「○○公益社団法人」と言われた際には、非営利の事業を行っている団体だと覚えておきましょう。

この記事の作者

松村 昴
松村 昴
大学生時代からギャンブルを愛するフリーライター。 競艇・競馬・カジノがとくに大好き。 現在は全国24競艇場を旅しながら記事を執筆中。 趣味はアウトドアでキャンプやサイクリングで気分転換。
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